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第1216回 今だから消化分解吸収を再確認

先日お話したように、本日でこのブログも7年目に突入いたします! たくさんのお祝いメールと予想外の電報までいただき、この場を借りてお礼もうしあげます。ありがとうごさいます、そして10年を一つの目標にこれからもがんばります。 
さて、節目の7年目初回のテーマは、今更かもしれませんが、今だからこそもう一度消化分解と吸収の働きについて考え直してみて欲しいと思ってこのテーマにしました。
体を癒し、修復するためには、いくらかの、非常に重要な栄養摂取の改善を行うことが重要です。現在摂取している食生活を変えることは、損傷を受けた組織を修復し、体内の毒素を浄化させるとともに、胃腸の粘膜、及び、酵素の正常な機能を回復し、食材、サプリメントの効果を促進させます。
しかし、これらの効果を上げるために最も重要なことは、本人の理解、食生活改善の意欲、そして、目標に到達するための道程です。目標を達成させるためには、健全な体へと変化していく過程、体内機能の変化を注意深く見守り、実感することも重要です。
胃腸の働きは、体内環境を最適な状態に保つために非常に重要であると同時に、自分の胃腸の働きと、現在の状態を知ることは、体内環境を最適な状態にたもつために役立ちます。

胃腸の機能としては、食物、栄養物を消化分解、吸収し、体外へ老廃物を排出することをも含みます。胃腸の極めて重要な機能の中のいくつかが制限を受け、不均衡な状態が続くと、体内の汚染物質が排出し難くなります。最適な健康、および、生命力は、食物から必要な栄養成分を消化吸収することによってのみ、得ることができます。

このブログでも従来からずと言い続けているように、胃腸機能に障害を与えるいくつかの因子があります。それは以下のようなものです。
・栄養に乏しい食品 ・薬物、食物アレルギー ・ストレス ・乳児の母乳不足、重金属、化学物質
・運動 ・遺伝的要因 ・ある種の疾病 ・酵素不足 ・環境汚染物質 ・水道水

消化の工程は、口に食物を入れることから始まります。
口に入れられた食物は、歯、および、顎によって小さい破片に砕かれ、この工程を咀嚼(そしゃく)と言います。砕かれた食物片は、だ液腺の酵素と交じり合い、澱粉を消化します。食物をよく噛み砕くことで、消化がしやすくなります。ゆっくり食物を噛むことに時間を費やすことが極めて重要であると言われるのはこのためです。食物の大きいかたまりを、噛まずに飲み込むことは、予想以上に胃腸の消化機能にストレスを与えることになります。
口内で破砕された食物は、食道へ送られ、食道のぜん動運動によって、胃へと送られます。
胃の強い収縮運動によって、食物が攪拌され、続いて胃壁細胞から、胃酸と消化酵素が分泌されます。
この消化酵素は、ペプシン、および、プロテアーゼです。これらの酵素は、食物を更に小さい破片に分解します。これら消化酵素のpH値は、約1.0-3.0 です。これらの酵素が、これほど強酸性である要因としては、肉などのたんぱく質をアミノ酸まで分解するためです。
アミノ酸の形まで分解されると、細胞が血液を介して容易に栄養を吸収しやすくなります。
食物の種類、および、消化酵素の機能によって、その食物が胃の中にどの程度残存し、どのくらいの時間をかけて消化しなければならないかが決定します。
例えば果実は、非常に消化し易く、そして、わずか20-30分で消化されます。一方、牛肉は、非常に複合的食物であり、消化には数時間を要します。
胃が動物性の肉などの複合的食物を消化するためには、多くの時間とエネルギー、そして、酵素を必要とします。胃で消化された食物は、糜汁となって、十二指腸と呼ばれる小腸の部分へ運ばれます。

小腸は十二指腸、空腸、および、回腸から構成されます。
十二指腸は、おそらく小腸の最も重要な部分で、ここでは極めて重要な吸収工程が発生しています。
強酸性を示す糜汁が十二指腸に移動すると、十二指腸の壁における細胞は、 粘液によって糜汁のpH値をアルカリ性にするように働きます。小腸壁は、胃壁と異なり酸性酵素に耐性がないため、自身を保護するために、時間をかけて粘液によってpH値をアルカリ性に転換します。
ストレスが、小腸が強酸性をアルカリ性に転換するための、粘液分泌を阻害することを理解することが、処置を進めるために重要なポイントになります。
ストレスが頻繁に発生すると、苦痛、および、潰瘍化が発生します。糜汁をアルカリ性に変換するための酵素は、同様に膵臓、および、肝臓からも分泌され、蛋白質、および、炭水化物を含む複合的な食物を消化する働きを担います。
肝臓は、胆のうに蓄えられる胆汁を産出し、胆のうは、消化を支援するための洗浄作用を持った、胆汁を小腸に分泌します。胆汁は、可溶性ビタミン A 、 D 、 E 、 F、 K 、および、カルシウムの吸収を補助する働きを持っています。また、胆汁には、ベータ‐カロチンをビタミン A に変換する働きもあります。
食物粒子が空腸、および、回腸を経て運ばれ、そこで栄養物、ビタミン、および、ミネラルが吸収され、血液中に流出します。
鉄、ビタミンA 、B12、Dは、血中から吸収され、肝臓に貯蔵されます
同じく肝臓は、アミノ酸、および、糖から、脂肪酸を合成する過程、脂肪が酸化してエネルギーを作る過程、そして、リポプロテイン、コレステロール、リン酸の生産を行う過程で、脂肪代謝において極めて重要な役割を果たしています。
過剰に摂取された食物は、肝臓で脂肪として蓄えられます。
同じく肝臓は、解毒器官として働き、蛋白質の代謝を調整し、殺虫剤、アルコール、薬品、および、化学薬品を、毒性のない代謝物に変換させ、腎臓。を経て体外に排出されます
続いて、まだ消化吸収が可能なものは、大腸へ運ばれます。
直腸を通る残廃物質の輸、除去、および、水の再吸収が大腸の機能です。

皆さんが口に入れてから体内に吸収されるま¥でにはこれだけの時間と工程をかけなければならないことは、今更言うには及ばないことは承知していますが、いまだからこそ、自分の体内環境の中心を担う消化分解と吸収の働きと機能を見直してみてください。
by nutmed | 2012-06-07 13:25