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第1217回 医師の7割が栄養学を学ぶ必要性を感じている

今日はいきなりのニュースです。
つい先日、ネット上のニュースでも取り上げられていたので、目にした方も多いと思いますが、日本の医師の7割が、医学部の授業で栄養学が必要だと感じているというアンケート結果がでたようです。
これは、医師だけを対象にしたコミュニティサイトの「MedPeer」が行った医師へのアンケート調査によって得られた回答だそうです。アンケートでは、「医学部に栄養学の講義が必要かどうか」と聞いたところ、7割以上の医師が大学での栄養学の講義の必要性を感じていることがわかったそうです。その背景は近年の医療事情を反映しており、高齢患者や生活習慣病の治療では、薬を使った薬物療法よりも、食事生活の指導による食事療法が中心となるケースが多いためだということです。その一方で、2割程度の医師は、「必要性について差し迫った状況ではない」ことや、「現在の医学部のカリキュラムを見ても、これ以上栄養学を学ぶ時間的な余裕をもつことは難しいのでは?」というような理由があったそうです。
具体的な医師からのコメントを見ると...

「高齢患者の治療は何はともあれまず栄養改善。薬の減量もできる」(50代、一般内科)
「摂取カロリー過多による肥満、糖尿病、高血圧が激増しており、体系的に教育してほしい」(50代、小児科)
「医食同源の重要性を知ったのは臨床を長く経験してから。栄養学は必要」(60代、一般内科)
「臨床上、栄養に関しての判断を求められる場面が少なくない」(50代、精神科)
「薬が病気を治すのではなく、身体の治癒力を引き出すことを前提に医療を再定義すべき。そのために栄養学は必須」(40代、脳神経外科)


一方で、臨床現場の栄養学の知識については(管理)栄養士に任せればいいというようなコメントもあったようです。
いずれにしても、現在の日本の臨床現場における栄養学の知識と経験の必要性及び需要は想像以上に高く、加速度的にその必要性は増していると思います。 臨床医が実際に医学部で栄養学を勉強習得するかどうかは別として、臨床現場での需要が高くなっていることは事実ですので、欧米、特にアメリカやカナダのように日本も臨床栄養学のスペシャリストの育成に取り組むべきだと思いますね。

さて、明日から週末です。6月最初の週末はどうやら梅雨入りのプロローグのようです。これからジメジメの季節ですから、室内のカビや乾燥対策と同時に、皆さん自身の上手なメンタルコントロールも忘れずにしてください。
それではよい週末を!
by nutmed | 2012-06-09 11:54