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第1222回 糖尿病は軽度の炎症と心得るべき その3

さて、今日はR-α-リポ酸についてです。
その前にα-リポ酸(ALA)の復習をしてみましょう。
ALAは2つの硫黄イオンを持った物質で、人間の体内では酵素を補う働きを持った機能性成分です。もともとALAは病院やクリニックで解毒や肝臓の働きを改善する薬としても使われてきた成分ですが、現在では食品としても使うことが認可された成分でもあります。
ALAの主な働き
1、糖(グルコース)、炭水化物、脂肪酸、蛋白質、及び、アミノ酸の代謝
2、強力な抗酸化作用
3、有害物質の解毒作用
4、コレステロール抑制
5、エネルギー生産
以上がALAの主な働きですが、特に糖(グルコース)の代謝作用は人間が持つインスリンという糖を代謝するためのホルモンにも匹敵するほどの作用があります。
ビタミンC、ビタミンEが体内のサビとも言われる酸化物質を除去する抗酸化ビタミンとして有名ですが、ALAにはこれらのビタミンを上回るほどの抗酸化作用があるだけでなく、ビタミンC、ビタミンEが酸化物質によって酸化されることを防ぐ抗酸化作用があります。ALAには、「最強の抗酸化物質」「抗酸化物質のチャンピオン」とも言われるグルタチオンという物質を体内に増加させる働きもあります。ALAが「抗酸化物質の中の抗酸化物質」と言われる由縁はここにあります。ビタミンC、ビタミンEをはじめ、他の抗酸化物質のほとんどは水溶性(水にしか溶けない)または脂溶性(脂にしか溶けない)のどちらかの性質をもっているので、一緒に摂取するものの組合せを考えなければ効果も期待できなくなりますが、ALAは水溶性と脂溶性の両面の性質を持つ抗酸化物質であることから、何と一緒に摂取すればいいか悩むことなく広範囲に使える便利な抗酸化物質でもあります。
ALAには硫黄の成分が含まれており、この作用によって体内、特に肝臓に蓄積した水銀や鉛などの有害重金属を体外への排泄を促してくれます。
ALAはビタミンB1とB3と一緒になることで細胞のミトコンドリアというエネルギーを作り出す工場に働きかけて、エネルギーの生産を高めてくれる作用もあります。
ALAが最も多く含まれる食材はホウレンソウです。そのほか牛の腎臓やブロッコリにも多く含まれています。
食材含有量(μg:マイクログラム)
ホウレンソウ5μg/ 30g中
米胚芽11μg/ 118g中
豆類 7μg/ 145g中
ブロッコリ 4μg/ 71g中
芽キャベツ 3μg/ 88g中
トマト 3μg/ 123g中
牛の腎臓32μg/  85g中
牛の心臓19μg/  85g中
牛の肝臓14μg/  85g中
卵白0.3μg/  17g中

リポ酸には左右対称にRとSという物質があります。日本のサプリメント市場では、「α-リポ酸(ALA)」と総称されていますが、ALAに含まれるリポ酸が、RとSの比率によってリポ酸そのものの作用が左右されます。インスリン抵抗性を改善する能力はRのα-リポ酸のほうが圧倒的に強いことがわかってきました。

インスリンの抵抗性を改善する目的で、R-ALAを摂取する場合、予防やインスリン抵抗性改善のサポートとして使う場合には、1日あたり300-600mgでいいと思います。すでに血糖が高め安定で肥満傾向にある人の場合には1日あたり800-1500mgを使うこともありますが、血糖値が低くなりすぎることがあることから、十分な知識をもった医師または専門家の指導に基づいて使うことが重要です。
by nutmed | 2012-06-25 09:11