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第1223回 紫外線から皮膚を守るために

今日の川越は朝から抜けるような空と、太陽の日差しが強い1日ですが、湿度が低い分さっぱりとした過ごしやすい1日でもあります。それでも、この季節は紫外線対策は必須でしょうね。TVやメディアのCMもUVケア商品が多くなり始めました。
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過去30年以上にわたり、世界中の研究者によって紫外線が細胞のがん化を促進することが報告され、それは疑いの余地はありません。 もちろん女性の皆さんには紫外線によるシミ、シワの原因を作る行為はもってのほかですから、この時期になると、紫外線を透過させないSPFを謳った紫外線ケアのための化粧品は必携でしょう。
今日はそんな紫外線ケアに際しての注意するべきことをいくつか紹介します。
多くの女性が、また最近では男性も利用者が多いSPF入りのクリームですが、この類のクリームはSPFの数値が高いほど紫外線の透過を防いでくれることでも知られていますね。今更ですが、SPFとはSun Protection Factor(紫外線防御指数)の略で、紫外線のB波の防止効果を表す数値です。最近ではSPF50以上は表示しないという決まりができたようで、50以上の商品には50+などと表示されています。これらの日焼け止めクリームに使われている素材原料は、微粒子二酸化チタンと酸化亜鉛が多く使用されています。特に二酸化チタンには紫外線の吸収能力が高いとされている白い粉末で、日焼け止めクリームを塗った後に顔や肌が白く浮き上がったように見えるのはこの素材のためです。最近では屋外に出る場合だけでなく、室内にいる場合でも紫外線の栄養の予防のために日焼け止めを塗るという女性の話を聞きましたが、過剰に反応し過ぎているのではと思うところもあります。以前、幾度もビタミンDをテーマにブログで紹介してきましたが、人間は紫外線を浴びることで皮下でビタミンD(コレカルシフェロール)を合成することができます。しかし、場合によってはSPF値の高い日焼け止めクリームの影響でビタミンDの皮下合成に影響が出る可能性を懸念する研究者や医師も少なくありません。以前に、この数年、ビタミンDの皮下合成低下によるビタミンDの不足を調査した研究者が、1年で5月から10月までの夏季が予想以上にビタミンD不足の傾向があるという報告をしていた記憶がありますが、この背景には高いSPF値による紫外線の過剰な防御によるものだと考えられています。 日本人など黄色人種では、1週間に100-150分ほどの間接的直接的な紫外線を浴びることで最適なビタミンD(コレカフシフェロール)量が維持できると言われています。微粒子二酸化チタンと酸化亜鉛はアレルギー反応を起こしにく、さらには最近の加工技術によって流行の「ナノ」単位まで小さく加工されているので、人体には安全だと言われてきました。しかし、一方ですでにチタニウムに対するアレルギー反応をする人が出始め、徐々に増えていることも事実です。また、米国のUCLAの研究チームが、人間の大腸細胞を使った実験で、ナノ処理された微細な酸化亜鉛が細胞毒性を示すことを報告しています。
そこで、この季節の皮膚のケアですが、ビタミンDとビタミンAの上手な摂取による、紫外線の影響からの皮膚の新陳代謝の向上をお勧めします。いわゆるアクティブディフェンスですね。
紫外線の影響によるもう1つの怖さは、皮膚の細胞中に存在するレチノイン酸の受容体の破壊です。レチノイン酸は、トレチノインという薬剤名で形成美容科や皮膚科などで汎用的に使われているのでご存じの女性も多いと思います。皮膚の細胞の中にはレチノイン酸が働くために必要なパートナーである受容体(レセプター)というものが存在しています。言わばレチノイン酸を鍵とするならレチノイン酸受容体は鍵穴で、双方が一対で初めて機能するわけです。レチノイン酸はビタミンA(レチノール)の前駆物質でもあることから、紫外線が強くなり始める5月から10月半ばころまでの季節には、いつもよりも積極的にビタミンAと不足が懸念されるビタミンDを摂る事をお勧めします。
ビタミンAとビタミンD(コレカルシフェロール)の両者が1度に無理なく摂取できる都合がよく便利な素材がありますが、それはタラの肝油です。 タラの肝油にはビタミンAとビタミンDが豊富に含まれているだけでなく、日焼けによって炎症を起こした皮膚の炎症を抑えてくれる働きもあるDHAとEPAも豊富に含まれています。
摂取の目安としては1日あたり1500mgのタラの肝油を1日3回にわけて食後に摂るといいでしょう。
by nutmed | 2012-06-27 14:39