第1252回 体内環境のドミノ現象

昨日は午後から久々に東京駅大丸へ。8階にある老舗コーヒー店で兵庫から上京の整体師の先生と2時間半ほどミーティングでした。この店からは八重洲越しに日本橋方面が一望できる窓の大きな形式のいい店なんですが、ふと、今大地震が襲ってきたら、ここからの非難はどうすればいいのかなどと、一瞬ですが考えが巡ってしまいました。未だに一昨年の311の記憶と体感の記憶が生々しく刷り込まれていることを思い知らされました。

さて、今日はブログ読者の方からの健康相談に対しての返答の1部を紹介したいと思います。
「目的が明確ではないサプリメント摂取による体内環境のドミノ現象」、私がこう呼んでいるのは、多くの皆さん、特に健康食品、サプリメントを積極的に摂っている人の多くが、実は感じていることだと思っています。
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ビタミンミネラル、アミノ酸は薬ではないから、直接的な体感や体調の変化は出にくいと考えている方が多いですが、60兆個もある細胞がその働きそ維持するために必要としているのは、人間が試験管の中で合成した薬ではなく、ビタミンミネラル、アミノ酸、糖分、脂質です。したがって、サプリメントで摂取したビタミンミネラルなどの体内環境への影響は、バクテリアを殺す、熱を下げる、血糖を下げる、血圧を下げるなど、単一の目的で作られた薬以上に様々な細胞組織臓器の働きに影響を与えることは稀ではありません。私はこれを「目的が明確ではないサプリメント摂取による体内環境のドミノ現象」と呼んでいます。大した量も摂っていないのにと思われる方もいますが、必要なビタミンミネラル、アミノ酸が本人の知らぬうちに著しく不足したところに、半ば偶然になんとなく摂ったサプリメントに含まれる大した量ではないビタミンミネラルが一過性に充足されたことによるポジティブなドミノ現象と言うことも少なくありません。逆に、体にいいと思って、飲まないよりも飲んだ方がいいと思って、と何気なく摂り始めた健康食品やサプリメントですが、一向に期待する症状やタイの悩みの好転変化が感じられない、そればかりか、いままだなかったような症状が現れてきたというようなネガティブなドミノ現象は、多くの人が経験していることと思います。
何故そのようなことが起きてしまうのでしょうか?
その原因には、サプリメントを摂る目的が明確になっている人が少ないからだろうと私は感じています。私はセミナーや講演会、カウンセリングのときに、「何かサプリメントを飲んでいますか?」と聞くことにしています。多くの人が何らかのビタミンミネラル、機能性素材のサプリメントを飲んでいるようです。私は続けて「そのサプリメントを飲む目的はなんですか?」と確認すると、「食生活では不足しているビタミンミネラルを摂っている」や「疲れが取れない」さらには「周囲の友達が飲んでいるし、飲まないよりも飲んだ方がいいかと思って・・」となります。老若男女問わず、日本人の多くがサプリメントを飲む動機のほとんどがこれらの回答と同じなのだろうと思います。加えて多くの人が、「ビタミンミネラルは薬じゃないから安心して飲める」と回答してくれますが、薬ではないですが、薬には果たせないビタミンミネラルの重要な働きが、60兆個の細胞の営みに不可欠であるということがありますので、僅かな量でも過不足による細胞臓器の働きに与える影響や、リズムやバランスに変調をきたすようなことは決して稀ではありません。これが「目的が明確ではないサプリメント摂取による体内環境のドミノ現象」の最たる結果だと思います。
医療機関で処方されたり、勧められたサプリメントについては、血液や尿を用いた臨床検査でのモニタリングは可能ですが、自身でサプリメントを飲み始めようとする場合には、目的を明確にすること、それ以上に、毎日の体調の変化、体内環境の変調に敏感になり、メモなどで記録を残しておくことをお勧めします。

サプリメントで「食生活では不足しているビタミンミネラルを摂っている」と思っている人はたくさんいると思いますが、真っ先に考えるべきことは、60兆個の細胞が機能できるように、日常の食生活からビタミンミネラルが吸収して摂ることができるような体内環境を作ることです。
by nutmed | 2012-09-06 11:31