第1231回 DHAはオメガ-3系脂肪酸最強の抗炎症脂質

昨日の日曜日は池袋で一般講演会があり、口腔ケアから始まる栄養療法のテーマで喋ってきました。一般の方に加え、カイロプラクター、医師、栄養師、栄養士育成専門学校の方などが出席いただき、あっという間の1時間30分でした。今月から年末までは、12月1日の私の定例セミナーを含め毎月講演会、セミナーが目白押しで、まさにそのまま師走に突入の年末になりそうです。

さて、今日は今年の8月にテキサスのヒューストン大学の研究チームによって発表された、オメガ-3系脂肪酸の抗炎症作用に関する報告を紹介します。
彼らの検討では、オメガ-3系脂肪酸の中で、魚油のDHA(ドコサヘキサエン酸)が最も抗炎症作用が強い作用をもつことを報告しています。炎症のメカニズムの中で主役を映じるのがホルモン様物質のプロスタグランジンE2ですが、オメガ-3系及びオメガ-6系脂肪酸には、この炎症を起こす物質であるプロスタグランジンE2の生成を抑えると同時に、プロスタグランジンE2によって細胞組織に炎症が起こす際に働く、プロスタグランジンE2の受容体の働きを抑える作用があることは多くの研究者によって報告されてきたところです。
今回のヒューストン大学の研究者らの検討では、オメガ-3系脂肪酸の中でも魚油の持つ抗酸化作用のほうが植物性のオメガ-3に比べ強力であり、その中で炎症を抑える作用が最も強い成分がDHAであることを報告しています。彼らが検討に使用したオメガ-3系脂肪酸は、魚油のほかオリーブオイル、キャノーラ油、フラックスオイルおよび胡麻油で、それぞれの脂が大なり小なり抗炎症作用を見せる者の、魚油のDHAが最も強い抗炎症作用を見せたと報告しています。一般的な健康維持のための魚油の推奨摂取量は成人で1日あたり1-3g、アレルギー、じんましんをはじめ、何らかの炎症反応を伴うば場合には4-6gと考えられています。これだけの魚油を摂取した場合、DHAはどのくらいの量が摂取できるのか、またDHAはどの程度摂取すればいいのかということがしりたくなるところですね。
下の票を見てもらうとわかりますが、魚油でも魚の種類や季節がことなれば、含まれるDHAおよびEPAの量も変わってきます。
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一般的な健康維持のためのDHAの推奨摂取量は成人で1日あたり50-400mg、アレルギー、じんましんをはじめ、何らかの炎症反応を伴うば場合には100-560mgと考えられています。
私が最もお勧めする魚油は上の表にもあるタラの肝油で、それもノルウェー以北で捕られたタラの肝油です。
ただし、注意点もあり、血液の抗凝固剤を服用している人は魚油の摂取の前に主治医に必ず相談してください。また、オメガ-3は糖尿病性の神経障害の改善にも有効だという報告がたくさんありますが、人によっては魚油を摂ることで血糖値が高くなる可能性のある人黄班変性いるので血糖値をモニターしながらの摂取を心がけてください。
by nutmed | 2012-10-15 11:58