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第1233回 タラの肝油のすすめ

昨年の311以降ひかえていた1年半ぶりのアメリカへの出張で明日からしばらく留守にします。今回の目的はLサンフランシスコ郊外のコンコードで行われるLGSのワークショップ参加と南カルフォルニアのアーバインでサプリメント工場の視察と新たなサプリメントの開発打ちあわせです。

さて、今日はタラの肝油のすすめです。先日のブログでもノルウェー以北で捕獲されるタラの肝油にはDHA/EPAが豊富に含まれていることを説明したばかりですね。
日本ではサプリメントとしてあまり馴染みのないCod Liver oil(タラの肝油)ですが、タラの肝油に含まれる脂質は、多価不飽和脂肪酸(PUEFA)と言って、オメガ-3系脂肪酸であるEPA、DHAが非常に豊富に含まれる油です。PUEFAにはコレステロールが含まれていないだけでなく、血液での有害な脂肪を減少させ働きがあります。タラの肝油にはPUEFAだけでなく、ビタミンA、Dが豊富に含まれており、視力および免疫力の向上のほか、骨や歯の形成、アレルギー性疾患の改善にも作用します。
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1、タラの肝油の働き
①血液の凝固を抑制し血液の流れをスムースにする
②血圧の抑制(血圧の安定化)
③血中中性脂肪を抑制し血液の粘度を抑制
④骨および歯の形成促進
⑤視力低下の改善
⑥皮膚の炎症改善、皮膚の細胞の再生を促進
⑦妊娠中に摂取することにより胎児の脳細胞形成促進と若年性糖尿病の予防
⑧リュウマチの炎症緩和と鎮痛作用
⑨血糖値抑制作用
⑩白内障の予防
⑪カルシウムとマグネシウムの吸収を促進
⑫過敏性大腸炎の症状改善
⑬アルツハイマー性認知症の予防
⑭記憶力、集中力の向上


2、臨床評価
①タラの肝油はリュウマチにおける軟骨組織破壊と関節痛を抑制
2002年2月に発表された英国カーディフ大学のカターソン教授らの臨床研究報告によると、タラの肝油に含まれるオメガ-3脂肪酸がリュウマチ患者の関節痛を緩和することを発表しています。この背景には、軟骨組織に存在するコラーゲンを分解し、軟骨組織を破壊する酵素の働きを抑制する作用があるためであると報告しています。カターソン教授は、関節痛またはリュウマチの予防のために20歳代からのタラの肝油の積極意的な摂取を推奨するとともに、既に関節痛などの症状が現れている場合でもタラの肝油を積極的に摂取することが望ましいとしています。

②乳児のアレルギー予防は妊娠中から
2003年12月米国の「アレルギーと臨床免疫」誌(Journal Allergy Clinical Immunology December, 2003;112(6):1178-84)報告によると、自身が何らかのアレルギー症状を持った妊婦に、妊娠20週から出産までの間、毎日オリーブオイルとタラの肝油を飲んでもらいました。出産後の臍帯血を採取して検査したところ、タラの肝油を摂取していた妊婦の細胞膜にオメガ-3脂肪酸が豊富に存在することが認められ、オリーブオイルを摂取していた妊婦から生まれた乳児に比べてアレルギー症状を引き起こす可能性が低いと報告しています。この研究者は、これはタラの肝油に豊富に含まれるオメガ-3によって胎児の細胞膜強化が図られたためであるとコメントしていますが、妊娠中は体内環境の変化が著しいことから、精製された品質の良いタラの肝油を摂取することが望ましいとしています。また、出産後の母乳中にはオメガ-3が含まれていますが、若い時から積極的にタラの肝油を摂取することで授乳期に十分なオメガ-3を乳児に与えアレルギー症状を予防することができるとしています。

③3種混合などの予防接種前にタラの肝油を
2000年4月のバージニア医科大学小児科メガソン助教授の研究報告によると、百日咳、破傷風、ジフテリアの3種混合ワクチンを接種する1ヶ月ほど前から子供にタラの肝油を飲ませておくことで、ワクチンの成分から起こる可能性が高いとされる多動症状、自閉症症状などを予防または改善することができると報告しています。メガソン先生によると、3種混合ワクチンが小児の5感(触感、臭覚、味覚、視覚、聴覚)と記憶、集中などの働きを低下させる可能性が高いと報告しています。人間の5感や記憶、集中の働きにはタンパク(Gタンパク)が関与していますが、通常はレチノイド(ビタミンA)やホルモンなどがこのタンパクを介して5感や記憶、集中の働きのスイッチを入れます。
3種混合ワクチンは、長期間にわたり百日咳、破傷風、ジフテリアの各ウィルスに感染しないようにするためのワクチンですが、人間の体が長い間これらのウィルスに対して免疫力を維持するためにはビタミンA(レチノール)が必要になります。通常、小児でもある程度のビタミンAは摂取されていますが、3種混合ワクチンを接種することによって、体内に蓄積しているビタミンAの多くが、ウィルスに対して免疫力を維持するために使われてしまい、人間の5感や記憶、集中の働きに必要なタンパク(Gタンパク)のスイッチが入り難くなる可能性が高いと報告しています。メガソン先生によると、多動症状、無感動症状、自閉症症状を持つ子供や成人に天然のビタミンA(レチノール)を豊富に含むタラの肝油のカプセルを2-3週間継続して飲ませたところ、8割に症状の改善が見られたということです。メガソン先生は、3種混合ワクチンだけでなく、ワクチンを接種する場合、特に小児や高齢者の場合には、ワクチン接種の前後で十分なビタミンAを食事またはタラの肝油などのサプリメントで補うことを勧めています。


さて明日はここ川越で「川越祭り」が開催されます。すでに郷の午後から各町内会で管理する山車が倉庫から道路に引き出され、今晩遅くに川越のメインストリートに曳航される準備がはじまっていますよ。
私は明日からアメリカ出張なので残念ながら見ることはできませんが、時間と興味のある方は是非見物にきてみてください。因みに明日土曜日のテレビ東京系列で午後9時から放送される「アド街ック天国」は本川越がテーマで、子の中で川越祭りが紹介されるそうです。
来週はアメリカからの投稿になりますのでお楽しみに。そして皆さんよい週末を!
by nutmed | 2012-10-19 14:03