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第1243回 ビタミンDがインスリン抵抗性の糖尿病予防に有効

今朝の川越は、放射冷却の影響もあってかなり冷え込みました。車のフロントガラスにと屋根には霜が降りていましたね。さすがにビルに囲まれ、海に近かった東京の新富町とは気温の差を感じますが、その分、空気の澱みがなく、新鮮な空気が流れていることを肌で感じますね。

さて、今日は以前にも紹介しましたが、ビタミンDがインスリンの抵抗性を低下させる作用を持つことについての続報です。以前のブログでも紹介したようにビタミンD3(コレカルシフェロール)には、血糖を上昇させる背景、特に2型糖尿病の多くの人が持つと考えられている、インスリンに対する抵抗性の状態を緩和する作用があることが報告されてきています。2011年8月にアメリカのタフツ大学とハーバード大学の研究チームによる臨床検討によると、1日あたり50マイクログラム(2000IU)のビタミンD3と400mgのカルシウムを1日に2回、16週間摂取してもらった92人の2型糖尿病、またはその予備軍の人の経過を観察したところ、2つのサプリメントを摂取しなかったグループに比べ、血糖コントロールの指標でもあるヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値が低くなり、逆に摂取しなかったグループでは平均してHbA1cが高くなっていたと言う報告があります。
この背景ににはビタミンDが機能する背景にある、ビタミンDは、「受容体(レセプター)」に結び付くことで作用をすることが多いビタミンであり、ビタミンDが「鍵」だとすれば受容体は「鍵穴」で、ドアを開けるためにはビタミンDが不可欠という関係があり今回の場合には、ビタミンDの鍵に対して、膵臓や血管に存在する鍵穴がビタミンDの受容体だと考えられます。
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また、この研究報告では、ビタミンDの体内での代謝物質である血液中の25-OHビタミンDの数値が、24.5ng/mlよりも低い場合には、インスリン抵抗性を持ちやすくなる傾向があると報告していることから、2型糖尿病の治療にはビタミンD3の日常的な摂取(50μg/日)または積極的な日光浴が有効だと考えられます。
by nutmed | 2012-11-20 13:46