第1245回 再び副腎疲労改善へのアプローチ その2

あっと言う間に今年も12月を迎えましたね。先日の私の今年最後のセミナーで扱ったテーマの腹部膨満については好評のうちに終了しました。参加いただいた皆さん、来年も私のセミナーご期待ください。

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さて、今日は副腎疲労改善のアプローチの2回目で、副腎機能亢進状態の背景にある、高くなったコルチゾールを抑えるための方法について紹介します。
睡眠にも直接的に影響を与えるコルチゾールが高くなる状態の原因は前回紹介しましたが、質の良い睡眠を作ることを含め、副腎の疲労の初期段階のコルチゾールが高い状態を上手に改善することが、その後、コルチゾールをはじめ、副腎でつくられるアドレナリン、DHEA、アルドステロンなどのホルモンの生産量、また間接的に血糖をコントロールするインスリンや甲状腺ホルモンへの影響からくる様々な症状の進行を、典型的な副腎疲労のシナリオ通りに進ませないようにするポイントでもあります。ここで言うコルチゾールの高いレベルの改善については、誤解のないように言っておきますが、副腎の持つ本来のリズム(サーカディアンリズム)に反してコルチゾールが高い数値になり、副腎への負担を増長させてしまうことのないようにするための改善といことで、早朝から昼にかけて本リア副腎の機能にスパークが入りピークに向かっている状態は別ということになります。ここで言うコルチゾールレベルを下げるターゲットになる時間帯は夕方から夜にかけて、副腎がこれから休息期に入る準備段階の、少なくとも就寝の5時間ほど前からの時間帯になります。
生活習慣としては、1日を通じて自律神経のバランスのいい生活習慣を心がけることです。もう少し具体的に言うと、交感神経と副交感神経に支配される体の機能に五感を集中することですね。多くの人は、興奮したりエキサイトしたり、驚いたり、恐怖を感じたりする場面では、アドレナリンが大量に出てくることを感じることがあると思いますが、これが交感神経が優位になっている状態で、副腎でつくられるアドレナリンが活躍する状態です。一方、精神や体(筋肉)がリラックスしている時にはアセチルコリンという神経内の情報を伝達する物質がつくられます。つまり、本来の副腎の働きのリズムを考えると、就寝に向けての5時間ほどまえからは、副腎にアドレナリンをたくさん作らせるような状況をさけることが質の良い睡眠と、翌朝に向けての副腎への休息を迎えるためのポイントになると思います。就寝前にアドレナリンの分泌が増えるようなTV、パソコン、ゲームは習慣化させないほうがいいといことにもなるでしょうか。
次に、食事ですが、前回紹介したように、一つの目安はGI値(グリセミックインデックス)です。就寝の5時間前くらいの食事でGI値が高い炭水化物を摂ることは、副腎に直接的な負担をかけるだけでなく、SIBO(小腸におけるバクテリアの過剰繁殖)や食物(レクチン)不対性、グルテン不耐性、ラクトース不耐性など、胃腸にかかる負担から発生する炎症を抑えるために予想以上に副腎野機能が亢進することになります。
最後に、直接的にも間接的にもコルチゾールを下げる作用のあるハーブ、ビタミン、ミネラル、機能性成分についてです。
・ハーブ:ショウガ、バジル、ドンカイ(Dong Quai)、アストラガルス(astralgus)
・ビタミン:ビタミンC、ビタミンB群、イノシトール
・ミネラル:マグネシウム(経皮)
・機能性成分:タラの肝油、月見草オイル、ケルセチン
by nutmed | 2012-12-04 14:01