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第1247回 食物(レクチン)不耐性対応方法

今朝は飼い猫に足の指を甘噛みされに日の出前にたたき起こされました。ため息の2つも漏らしながら早々とまだ暗い中、ゴミの集荷場所に生ゴミの袋を2つ抱えて寒さをおして外に出ると、オレンジ色になり始めた、これれから陽が出る東の空をふと見ると、オレンジ色の地平線に飲み込まれるように流れ星が1つ2つ! 明日にピークを迎えるふたご座流星群です。何かいいことが起きる予感を感じつつ、早起きして得した気分になりました。猫に感謝^^

さて、今日は私のブログでは、ここ1年ほど扱う頻度が多い、食物不耐性の背景にあるレクチンの影響を可能な限り抑えるための目からウロコの簡単な方法についての紹介です。レクチンについては復習を含めてこちらを参考にしてください。

レクチンの影響によってスタートする細胞の凝集反応、炎症の原因ともなり、食物不耐性の症状に深くかかわっているのは、赤血球の膜やほとんどの粘膜組織の表面にあり、不耐性の原因となる食材に含まれるレクチンと結合をする多糖類(ムコ多糖類)という糖タンパクが粘膜などの細胞に炎症などの温床をつくってしまうものです。 レクチンの影響を抑えるための方法として以前から、30分以上、最低でも70℃のお湯で処理してあげるとレ多くのレクチンが失活することは紹介しましたね。でも、すべての食材がこの方法で熱処理できるものばかりではないため、また、熱処理しても素材の風味が変わらないものはいいですが、風味や食感まで変わってしまう素材はなかなか難しいですね。
そこで今回紹介する方法は、熱処理をするのではなく、レクチンには正しく働いてもらいつつ、レクチンの性格を利用して、凝集反応や炎症をスタートさせない食事の方法です。言ってみれば、レクチンを欺いて、細胞の表面にあるムコ多糖類とは結合せずに、別なものと結合をしてもらうことで、レクチンにはおとなしくしてもらおうという方法です。実は私のブログでレクチンを扱い始めた2年前の2月から、レクチンの性格を調べ、論文を読み漁り、何か栄養学的にレクチンの影響を抑えることができないかと考え続けて、つい最近ようやくその結論と考えがまとまったばかりでした。実際に世界中のレクチンによる食物不耐性の研究を行っている研究者の数人が、今回私が紹介する方法と全く同じコンセプトで症状の改善アプローチをしていることもわかり、勇気づけられたことも事実です。
さて、その方法のコンセプトですが、いたってシンプルで、本来細胞の表面に存在し、食材のレクチンと結合してしまうムコ多糖類を同時または事前に接種することによって、食材に含まれるレクチンのデコイ(おとり)になってもらい、細胞表面のムコ多糖類とは可能な限り結合させないゆな状況をつくる方法です。
多くの食材に含まれるレクチンと結合するムコ多糖類はほぼ決まっていて、以下のムコ多糖類がそれにあたります。
N-アセチルガラクトサミン(N-acetyl-D-galactosamine)
D-ガラクトース(D-galactose)
L-フコース(L-fucose)

これらのムコ多糖類の多くはムチンと呼ばれる粘性の高い、いわゆるネバネバした素材が多い食材に含まれているので、ムチン質が豊富に含まれたネバネバ食材を積極的に食べる、少なくとも食物不耐性の原因となりえる食材を食べる際には一緒に食べることで、レクチンの影響を最小限に抑えることができる可能性は高いといえます。
実は我が家でもこのデコイ食事法を3日間行ってみました。鶏肉に多少の反応を感じている私を筆頭に、大豆に反応する娘と奥方が、これらの食材を食べる食事の少し前に、オクラとめかぶを細かく切って酢醤油で和えたものを前菜として食べてみると、腹部膨満や肩のはりなどの症状がいつもの半分以下に収まっていることを実感しています。
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私がお勧めの食材は、その素材自体が強力なレクチン反応を刺激することなく、ムチン質が豊富で、そのような加工もできるオクラとめかぶですね。
レクチン不耐性の症状のある方で、すでに怪しい素材がある程度特定できている人は、ぜひこのデコイ食事法を実践してみてはいかがでしょうか。
by nutmed | 2012-12-12 15:35