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第1273回 低速回転ジューサーのここがお気に入り

先日の土曜日、私が1年半ほど前からお気に入りで愛用している、低速回転タイプのジューサーに関するセミナを東京で開催しました。従来から使用していた、けたたましいモーターの高速回転音とともにジュースを絞ってくれるタイプのジューサーとの違いについては、ネットや雑誌ではまことしやかに「低速回転タイプでは素材の酵素が活性されたまま摂れる・・・」という内容を目にしてきました。しかし、酵素活性については、酸や紫外線、そして熱が加えられることで好悪その活性が失われることはあっても、ジューサーの回転数の違いでその活性が失われるほど高熱になるとは考えにくいわけで、それなら低速回転タイプのジューサーの利点はどこにあるのかを自分なりに検証してみようと、昨年秋に愛用しているジューザーの発売元「オデオコーポレーション」さんに協力をお願いし、栄養医学研究所で分析をしてみました。分析したポイントは、酸化還元能力で、ジューザーを愛用する多くの人が、絞ったジュースに期待する「抗酸化機能」の基本となる能力がこの酸化還元能力になります。
特殊な分析器を使い、一般的に市販されている高速回転タイプのジューサー2機種と、低速回転タイプのジューサー2機種で、トマト、オレンジ、リンゴの素材を使って分析してみました。結果としてわかったことは、高速回転タイプのジューザーでは、ジュースを絞るコアの部分となるステンレスの回転部分と素材が高速で回転して接触するために、摩擦熱ではなく、プラスの電子を荷電する状態、つまり静電気をためる状態と同様の環境をつくることによって、素材が本来持っている抗酸化能力の根源となるマイナス電子が逆に奪われてしまうことです。一方、低速回転タイプのジューザーではこのような環境を作らないために、素材の持つ抗酸化能力をかなり維持した状態でジュースとして供給できる点が利点の1つです。
もう1つの利点は、高速で回転することによる微細な泡(マイクロバブル)が発生する高速回転タイプのジューザーでは、絞った素材の果実野菜の断のp細胞表面に、この空気を包み込んだマイクロバブルがたくさん付着することが確認された研究結果が、最近フランスで報告されました。
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この画像が報告された論文の中に掲載されたもので、高速回転タイプで絞ったトマトの細胞にはマイクロバブルがビッシリと付着しており、この泡がはじけることで細胞が酸化作用を受けることにもなるわけです。
ご自宅でも簡単にこのマイクロバブルのジュースへの影響を確認することができますが、低速と高速のジューザーそれぞれで同じ素材を絞り、コップに入れたジュースを12時間ほど放置して、コップの中のジュースがどのように変化するか確認してみるとわかると思います。
by nutmed | 2013-04-10 09:45