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第1274回 スキンケアの季節を迎えて

ようやく気温が兵船並みになりはじめ、紫外線の気になる季節、つまりはスキンケアの重要な季節に突入しました。日本でもスキンケアにはビタミンCというシナリオがほぼ定着していて、スキンケア商品の70%近くにビタミンCがかかわっているそうです。
ビタミンCが重宝される背景の1つには、紫外線による肌細胞の抗酸化目的がありますが、最大の理由は肌の細胞の土台となるコラーゲンの生産にはビタミンCが不可欠であるからにほかなりません。
ビタミンCは加齢とともに利用可能な量が少なくなってきます。その理由は吸収のメカニズムにもかかわっていると考えられていますが、いまだに明確な理由はわかっていません。俗に「肌年齢(スキンエイジ)」と言われますが、コラーゲンの生産能力の低下とその量の低下が肌の老化につながっていることも事実です。そのコラーゲンの生成にビタミンCがどのようにかかわっているのでしょうか?
人間の体内は何千種類ものタンパク質で構成されていますが、コラーゲンもその中の1つです。コラーゲンは何千種類も存在するタンパク質の中でも3番目に多いタンパク質で、人間の皮膚の75%はコラーゲンで作られています。 ほとんどのタンパク質がそうであるようにコラーゲンもアミノ酸がいくつもつながった鎖状となって構成されていますが、コラーゲンはグリシン、ヒドロキシプロリン、プロリンのわずか3つのアミノ酸で構成されています。
ビタミンCはこの3つのアミノ酸が絡み合ってコラーゲンタンパクを形成するいくつかの工程では必ず必要になるビタミンなんです。3つのアミノ酸がいくつかのステップで変化をしながらコラーゲンを合成していきますが、ここに数種類の酵素が必要になります。これらの酵素のサポートをするのもビタミンCの役割です。以前ブログデモ紹介しましたが、ここでもう1つ縦横名役割を担っているミネラルがありますが、それはケイ素です。

さて、ここからがきょうのトピックスのメインテーマになりますが、2001年にアメリカで発表された人間による臨床試験研究報告によると、コラーゲンの生成を高め肌の抗酸化能力を向上させる目的でビタミンCを摂取するためには「サプリメントのように口から経口で摂取するよりも、クリームやジェルなどに配合して直接肌に摂取させたほうが効果は高い」という報告がありました。実際にこの研究報告内容を見ると、経口でサプリメントから摂取したよりもビタミンCが配合されたクリームを塗ったほうが約58%の人でコラーゲン生成量が増えたということです。同様の数値は複数の皮膚科医からも報告されています。
私の師匠Dr.ライトが女性のスキンケアをするときには同じようにビタミンCが配合(5-10%)されたクリームを処方するのと同時に、体内からビタミンCの働きを向上させるために緑茶に含まれるカテキン(EGCG)とケルセチンを同時に処方していますが、サプリメントで処方するビタミンCはあくまでも皮膚から与えるビタミンCの働きを補うもので、クリームから摂取させるビタミンCを上回ることはないと言っています。
by nutmed | 2013-04-16 15:12