第1278回アルミニウムと体内環境 その2

今日はアルミニウムの2回目です。
アルミニウムは、自然界にごく普通に存在するミネラルで、地表の少なくとも8%に含まれています。
アルミニウムは我々人間が食べる食材にも含まれていおり、一般には1日10-100mgのアルミニウムが体内に摂取されると言われていますが、未だにその代謝のプロセスについては全容が解明されていません。
従来、人間の体内に入ったアルミニウムはごく微量であり、体外に排泄されてしまうことで毒性はないといわれてきました。しかし、その後の研究で、非常に微量でも非常に有毒であることがわかりはじめ、特に、神経系統に影響を与えることがわかってきました。
更に最近の研究では、体内のアルミニウム蓄積がパーキンソン病、ダウン症候群、および アルツハイマー病と関係があることを報告しています。

1、アルミニウムの有毒性
今までに報告されているアルミニウムの毒性に関する内容を紹介します。

強力な凝集作用
アルミニウムは、我々が飲む水道水を浄化するための浄化処理剤として一般に使われています。 河川や地下からくみあげた水の中にあり、顕微鏡でしか確認できないような微細な濁りの粒子(コロイド)や浮遊物質を凝集(固める)させ沈殿させる処理剤としてアルミニウムを使用します。
水の濁りや浮遊物質を凝集(固める)させるためのアルミニウム性質は、人間の体内でも同じような作用を現すことが報告されています。人間の脳には多量の必須栄養成分が水の濁り粒子と同じ形をしたコロイドとして存在しています。強力にこのコロイドを凝集させる性質を持つアルミニウムが人間の脳内にはいると、この必須栄養成分や細胞を凝集させてしまうために、脳細胞が縮んでしまう「萎縮」と言う状態がおこるのではないかといわれています。
日本の自治体水道局では、アルミニウムを1リットルの中に200マイクログラム以下に抑えるように処理をしていますが、米国の臨床栄養学では、1リットルの中に100―200マイクログラムのアルミニウムが体内に蓄積されていると、神経系統に何らかの支障が現れはじめるといわれています。

強力な交差性
アルミニウムは他の物質と強力に交差(結びつき交わる)する性質を持っています。また、他の物質になりすまし、あたかもその物質であるかのうように働く性質も持っています。
これは、アルミニウム原子が非常に小さく、他の物質と結びつきやすい非常に高い結合エネルギーを持っていることによるもので、体内の至る所に入り込み、色々な物質と結合したり、変幻自在にたちまわります。
特に、アルミニウムは、容易にカルシウムになりすますことが報告されています。カルシウムは我々の体内にあるほとんどの細胞の中にあるミネラルで、アルミニウムがあたかもカルシウムのように働くことで様々な支障が出てきます。

2、体内のアルミニウム毒性の防衛機能
我々人間の体には、その毒性を排除するための5つの機能があります。
①胃と腸
食物の消化と吸収を担う器官である胃と腸は、わずか0.015%のアルミニウムしか吸収しないように働き、大部分のアルミニウムの吸収をくい止めます。
②腎臓
不用になったものを選別し、体外に排泄する働きを持つ腎臓は、大部分のアルミニウムを体外に排泄させます。
③骨
我々の骨は、血液中を流れるわずかなアルミニウムを貯蔵します。
④脳の膜
脳の周りにある膜は、脳細胞に不必要な栄養素やミネラルを通過させないような構造を持っています。
⑤神経細胞膜
この膜はアルミニウムの侵入を阻止します。
by nutmed | 2013-05-09 17:32