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第1283回 再びビタミンDについて その2

今日はビタミンDの2回目です。
先週アメリカのコネチカットで開業している友人のドクターが来日し再会したときに、彼と2時間くらいビタミンDについてディスカッションしましたが、2つの新たなトピックスを得ました
最初のトピックは、最近アメリカではビタミンD3の合成のための日光浴は従来のように積極的には勧めないという内容です。
前回説明したように、人間は皮膚の表面で紫外線B波の刺激を受けることで、コレステロールをビタミンD3(コレカルシフェロール)に変換をします。
一方で、紫外線のA波は合成されたビタミンD3を破壊する作用を持っています。それでは、以前から日光浴をすることでビタミンDを作ることを奨励してきたことは矛盾するように感じるかもしれませんね。
彼の説明の中にはたびたび「バランス」とう言葉がでてきました。紫外線のA波とB波のバランスということですが、ビタミンDを中心に現代人の生活環境を考えると、日光浴以前に食材から供給されるビタミンDが圧倒的に少なくなったことにくうぇ、家の窓ガラス、車の窓ガラスなど、紫外線のB波を反射吸収し、A波を透過させてしまう環境が多く、多くの現代人の生活環境下では、紫外線A波の過剰暴露になっていてAB波がアンバランスになっている可能性が高いと言います。
紫外線A波に過剰暴露することで、合成されたビタミンD3が破壊されてしまうため、日光浴でビタミンD3の合成を促す生活指導をする場合には、現状の生活環境を十分にヒアリングしたうえで、基本的にはサプリメントでビタミンD3を一定量補いながら行うように勧めているということです。
この話を彼から聞いたときに私の頭をよぎったのは、病院での入院患者と特別養護施設の高齢者のビタミンD3の数値ってどう管理されているのだろうか?ということ。それに10-20台の若い人たちのビタミンD3の数値は充足しているのだろうか?という疑問でした。
2つ目のトピックは聞いた私も身を乗り出して興味深々に説明をうけましたが、日光浴の後にシャワーを浴びると、せっかく合成されたビタミンD3が失われるというトピックです。多くも皆さんはビタミンD3は脂に溶ける脂溶性ビタミンであることはご存じだと思います。紫外線B波を受けて皮膚上皮でコレステロールが変化して合成されるビタミンD3は、上皮で合成されてもすぐには皮下の血管に浸透し体内に吸収されないことが報告されていて、合成後約48時間経過してようやく体内に吸収されるという報告があります。
つまり、日光浴をしても2日間はまだ皮膚の上皮近辺にビタミンD3ha存在しているということです。
したがって、日光浴をした後にシャワーを浴び、脂を分解して洗い流してしまう石鹸をつかって体を洗ってしまうと、上皮にあるビタミンD3が下水の中に洗い流されてしまうという研究の途中報告が最近アメリカで報告されたそうです。
この研究の発端になったのは、同じように1日中屋外で活動しているサーファー、ウィンドサーファー、それにビーチガードそれぞれの血液中ビタミンD3数値を測定したことだったようです。
結果は、ビーチガードの数値が最も高く、以外にもサーファーが最も低かったそうです。同じように対応の下に長時間いた共通点に対して、この3者の異なるてんと言えば海の水につかる時間と頻度で、可能性としては塩分の高い水に浸かることによって上皮で合成されたビタミンD3が洗い落とされてしまっているということでしょう。
日本でも以前から入浴に際して石鹸で皮脂を根こそぎ洗い流すことへの懸念や継承を唱える研究者は少なくありませんが、同じ理屈でビタミンD3にも影響があるということでしょうね。
by nutmed | 2013-05-23 09:59