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第1289回 再度ビタミンDのトピックス

今日は再びビタミンD3のトピックです。
皆さんはAMH((Anti-Mullerian Hormone:アンチミュラー管ホルモン)というホルモンの名前の聞いたことがあるでしょうか。
2009年ころからアメリカ等で、不妊(私自身はあまりこの言葉は好きではないですがご容赦ください)の背景にある可能性の1つとして考えられている、「卵子の質」を確認する指標ホルモンとして報告され、産科医だけでなく、妊娠を希望する女性が注目しているホルモンです。日本でも最近、AMHの血液検査を勧める産婦医が増えているようです。
AMHの数値が低い場合(1ng/mlよりも低い)には、排卵をしても受精にいたらなかったり、受精しても受精胚の成長に至らないことなどの可能性が考えられています。
ビタミンD3の不足と不妊症の関係については、1980年にアメリカの大学の農学部が行ったラットを用いた研究によって確認がされています(http://jn.nutrition.org/content/110/8/1573.full.pdf)

2011年にニワトリによるAMHとビタミンD3の関係の研究論文(http://www.biolreprod.org/content/early/2011/12/12/biolreprod.111.094110.full.pdf)がアメリカで報告されて後。各国でヒトの女性におけるAMHとビタミンD3の背景を調査研究が実施されました。
結論から見ると、ヒトの女性においてもビタミンD3が不足または不足傾向にあった女性では、AMHが低くなる正比例の傾向があることがわかりました。
明確な因果関係はまだ報告がありませんが、多く黄班変性研究者がビタミンD3にはAMHの生産を抑える遺伝子の発現を活発にする可能性、および卵子の細胞に作用して、卵子の機能を活発に刺激する作用がある可能性を示唆しています。
いくつかの報告では、不妊治療中の女性のビタミンD3量として、血液中25-OH-ビタミンDを検査したところ、30ng/ml以下の女性が少なくないという報告があります。
今日に深いのは動物実験デモヒトの研究報告で、妊娠を除く女性では日常的にビタミンD3の不足んお無いような生活スタイルを考えることが重要であることを報告しています。
最後にもう1つ、ビタミンDが不足することでリスクの増える症状の研究報告について紹介します。
ビタミンD3の研究では世界的な権威でもあるアメリカカリフォルニア大学サンディエゴ校のDr.Cedric Garlandらの研究によると、血液中25-OH-ビタミンDを検査し52ng/ml以上を維持することで乳がんの発症リスクは50%低下すると報告しています。
ビタミンと歯言いつつも、もはやステロイドホルモンを同じ作用すら持つビタミンD3、流行でおわることのないように、しっかり考えたいビタミンでもありますね。
by nutmed | 2013-06-03 17:31