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第1290回 爪や毛髪ミネラル分析 読者からの質問

我が家はこの時期連日深夜までロランギャロのフレンチオープン一色に染まりますので、昨夜のサッカー日本vsオーストラリア戦の結果は今朝のラジオのニュースで知りました。今回の目標はワールドカップ出場をかけた一戦だったので、引き分けでもOKというところで、引き分けで大喜びの状況が、門外漢の私にはしっくりとしないところではありますが・・・。それでもがんばった選手諸氏を称える気持ちは同じです。

さてmきょうのテーマは読者からの質問に対する公開回答になります。おそらく医師であろう読者からの質問の内容はこうでした。「いつもブログを拝読させていただいております。栄養医学研究所で行っている爪の検査について質問があります。日本でも海外でもミネラル分析の素材としては毛髪が圧倒的に多いですが、栄養医学研究所ではなぜ爪を材料としているのでしょうか?」
栄養医学研究所が爪分析を受託し、私の臨床ミネラル学の師匠でもあるドイツのDr.Eleonore Buschが主宰擦るMTM社に分析を委託してかれこれ14年になります。MTM社をはじめ、世界中のミネラル分析センターが分析に供する材料は毛髪が圧倒的に多いのは事実です。日本でも毛髪を材料とした検査センターがいくつかあります。
私が毛髪ではなく爪を材料にした分析を日本で紹介しはじめた理由はいくつかあります。毛髪を斬ることと、爪を切ることへの抵抗感を考えると、日本人にとっては毛髪よりも爪をきることのほうが抵抗感が少ないことがあります。次に、毛髪が多くの日本人には適さない材料であるからです。現代の日本人の80%くらいが、老若男女を問わず、ヘアカラーを使用していることと、洗髪やリンスの頻度が、おそらく世界一高いことが背景にあります。ヘアカラーやシャンプー、リンスなどに使われている成分の中にはミネラルが使われていることがすくなくありませんが、これらのミネラルが検査結果の数値に影響を及ぼすことが理由の1つです。
少し変わった理由ですが、毛髪分析の場合、髪をきる際に細心の注意と、前処理を厳格に行う必要があることです。もう少し具体的に言うと、ナトリウムとカリウムの数に汗が影響を及ぼすということです。
つまり、毛髪材料の扱い方です。分析のために切る毛髪は、検査に送るまえに水で洗う前処理の有無によって、ナトリウムとカリウムの分析結果の数値に著しく影響を及ぼすことがわかっています。
下のグラフを見てもらうとわかりますが、分析検査に提出する前に、切った毛髪を洗髪した場合と、そのまま送って分析した場合では、ナトリウムとカリウムの結果数値にこれだけの差がでることが報告されています。
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このような数値の違いはどこからくるかと言えば、頭皮から出る、ナトリウムとカリウムが含まれた汗が毛髪に付着し浸み込むためです。
一方、爪の材料では汗の影響が及ぶことはまずありませんが、症状や体内環境の背景と爪分析によるナトリウムとカリウムの因果関係が明確になっていないことから、爪分析ではナトリウムとカリウムの分析は行ってきていません。
このような背景があり、栄養医学研究所ではこの14年間、一貫して爪によるミネラル分析を行ってきています。その数はこの14年間で4000検体を越え、おそらく爪におるミネラル分析の数としては世界に類を見ないと思います。
by nutmed | 2013-06-05 13:12