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第1310回 グルテンの影響はセリアック病だけではない

今月8月2日、米国食品医薬品局(FDA)がついにグルテンフリーの表示義務に関する法律による規制をスタートというニュースが入ってきました。私のブログではグルテンに関するテーマは何回も扱ってきましたが、日本ではあまり話題にならないグルテン摂取を原因とするセリアック病の改善目的が今回の規制の最大の背景と考えられます。http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm363474.htm
グルテンが関与する可能性が報告されている多動症、精神症状、骨粗しょう症、不妊症のほか、従来のように死に至るこおはないがセリアック病に類似するノンセリアック症状の予防改善に意味ある規制だと思われます。日本人にはセリアック病がほとんどいないから関係ないという話ではないほど、グルテンがかかわる症状は日本人にも増加しています。
そんなことで今日は、日本人にも増加している、ノンセリアックについて再度紹介します。
セリアック病の原因とその背景については過去のブログのこのあたりを復習してみてください。
アメリカやカナダではこの7年ほどの間に、セリアック病に似た症状のいくつかが現れているにもかかわらず、いわゆるセリアック病判定のための血液検査や小腸の生検を行っても陰性、つまり検査ではセリアック病が確認できない症例が確認され、その症状を「セリアックではないグルテン過敏症(non-celiac gluten sensitivity:NCGS)と呼ぶようになりました。遺伝的に見ても、白人に比べ日本人はセリアック病は少ないことは紹介しましたが、以前のブログでも紹介したように、私がカウンセリングを行っているクライアントの中に、セリアック病ではないものの、本人に現れている症状がセリアック病の症状のいくつかと同じ、または類似するものが現れている人が多く見られるような気がしています。このような人には、念のために血液で食物IgG抗体検査を行ってもらうと、明らかに小麦、または同時に小麦グルテンに対する抗体のスコアが高くなっていることや、IgG抗体検査を行わない場合でも、小麦とグルテン食材を2-4週間ほどほぼ完全に避けてもらうことで、持っている症状のいくつかが改善緩和されることが確認されています。残念ながらセリアック病の判定のための血液検査が高価でなかなか実施できないことや、生検は本人の肉体的な負担があることなどから実施はされていませんが、私自身は、これらのクライアントの中の多くは、セリアックではないグルテン過敏ではないかと考えています。
改めてセリアック病の主な症状には以下のような症状があることを紹介しておきますが、セリアック病とは無縁ではあっても、以下の症状の複数に当てはまり、その症状が長い期間継続しているような場合、またその症状の原因を確認するために病院やクリニックで血液や尿検査などをして何ら異常がないと言われているような場合には、1度グルテンチャレンジテストを自宅で行ってみるといいでしょう。
セリアック病の主な症状
・食後2時間以内のガスによる腹部暴満感
・貧血
・慢性的な下痢
・慢性的な疲労感
・便の悪臭
・うつ様症状
・気力低下
・体力の低下
・情緒不安
・集中力の低下
・血糖の上下動(特に低血糖)
・急激な体重増減
・関節痛
・傷が治りにくい
・乾燥肌
by nutmed | 2013-08-21 12:12