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第1311回 カンジダ菌と女性ホルモン

今日はカンジダ菌と女性ホルモンについてです。
カンジダ菌は、健康な状態でも、口から肛門にいたる広範囲に生息する常に存在する菌(常在菌)の1つです。日本では、臨床現場ではカンジダ菌症といえば、婦人科で扱われる女性特有の「膣カンジダ症」が圧倒的に多いと思いますが、、それが体内環境に及ぼす影響ははかりしれないものがあります。
女性ホルモンのエストロゲンとのかかわりもその1つです。多くの女性が悩まされている、生理前翔子王軍(PMS)や、閉経前後のいろいろな症状の背景には、エストロゲンを体が作る能力とその量によるものと考えられています。実際、多くの閉経前症候群を発症した女性の血液検査でエストロゲン量は低下していることが報告されています。加齢とともにエストロゲンをはじめとする女性ホルモンの生産と分泌量は低下します。
世界的にも更年期症状が出にくく、他民族に比べ日本人女性は症状が出る年齢が遅いと言われていたのはつい50年ほど前の話で、食生活や生活習慣が欧米化したというだけで、たった50年で閉経前症候群の症状を持つ女性がこれほど増加しているのも腑に落ちない話ではあります。
この原因とも考えられるものの1つにカンジダ菌があることが研究におってわかりはじめました。
カンジダ菌はその遺伝子(DNA)の中に、エストロゲン(エストロンとエストラジオール-17β)と結合するタンパク質を合成するコードを持っていることがわかりました。つまり、カンジダ菌が異常繁殖をすることによって、このタンパク質が沢山作られることになり、血液中を流れ、肝臓に達したときに、体はあたかもエストロゲンが十分に作られていると錯覚します。それによって、肝臓がエストロゲンを作らなくなる可能性が高いことが報告されています。本当のエストロゲンが必要な状態であるにもかかわらず、実はエストロゲンは不足していたということになります。

カンジダ菌は生命誕生と同じ時期から地球上に存在してきた真菌ですから、この50年間で突然姿を現したものではありません。この50年という短い時間で劇的に変化した1つは、良くも悪くも食生活で、その食生活の内容をひも解くと、確実にカンジダ菌が繁殖しやすい環境を作り出すものであったと考えられます。
それは糖質です。

カンジダ菌の好物の最たるものが糖分で、炭水化物・アルコールを含めたこの糖分の摂取量はこの50年でやはり劇的に増えています。
明確ではないものの、アメリカの栄養療法、自然治癒療法、そして最近の婦人科の医師の中には、更年期症状が現れる状況が若年化してきている背景の1つには、このカンジダ菌の増殖による、体の「勘違いな反応」があるものと考えているドクターが少なくありません。またカンジダ菌の除菌を含めた改善方法でアプローチをしていくことで、症状がかなり改善された例は想像以上に多いことも事実です。

最近は、ようやく日本でも歯科医が口腔ケアの1つとして、口腔内のカンジダ菌繁殖の予防を声高にアピールしてくれています。口腔内に生息するカンジダ菌が食物と一緒に食道、胃を経由して腸に至る庫黄班変性tも珍しくは有りませんが、これも現代人特有の食事の仕方、つまり、十分に咀嚼をせず、強力な酸を分泌させて、消化分解をするような食事方法で食事されていないことも大きな原因の1つだと思います。

閉経前後の症状、PMS、生理不順、骨そしょう症などの症状を抱えている女性の方は、一度ご自分のカンジダ菌の状況を考えてみてもいいのではないかと思います。
by nutmed | 2013-08-22 12:44