2013年 09月 18日
第1317回 筋肉量の低下予防に有効なウルソル酸
一方で、アスリートやジム通いの筋力アップ志向の強い人たちにとって、筋肉量アップは必須項目で、日々プロテイン、BCAA(ロイシン、イソロイシン、バリン)などの筋力増強に期待が持てるサプリメントの摂取に余念がありませんね。
ところがこれらのプロテインやアミノ酸に関して言えば、期待通りの効果を実感できた人は想像以上に多くは無いのではないかとも思います。
この数年の間、アメリカやカナダで筋肉の増量ではなく、筋肉の減少を押さえるコンセプトが注目されはじめ、新たな機能性素材として注目されているのが、ウルソル酸(Ursolic Acid)です。
ウルソル酸、ursolic acid)は、様々な種類のがん細胞の増殖を阻害することが報告されている機能性成分で、がん治療にも有望視されている素材でもあります。
アイオワ大学の研究チームによるマウスと、人におけるウルソル酸投与の、筋肉消耗や筋肉委縮の予防の検討によると、高齢化社会における加齢性および病中の消耗性筋肉量低下に備える機能性素材として期待が持てると考えます。
ウルソル酸には、インスリンの働きに作用することで、筋肉への糖分供給を促進する可能性が考えられています。事実、ウルソル酸を投与したマウスでは、血中中性脂肪、血糖値が低下していることが報告されています。
ウルソル酸は、リンゴの皮の部分に豊富に含まれているほか、バジル、ビルベリー、クランベリー、ローズマリー、ラベンダー、オレガノ、タイム、サンザシ、プルーンなどにも含まれていることが確認されています。
昔から世界中で、「健康のために1日1個のリンゴで医者いらず」と言われている背景や、病中病後の回復期に皮ごとすり下ろしたリンゴが重宝されてきた背景には、ひょっとするとこんなウルソル酸の存在があったのかもしれませんね。


