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第1331回 加齢性黄斑変性症にサフランが有効!

最近、マスメディアでもよく取り上げられる「加齢性黄斑変性症(AMD)」ですが、ここ日本でも欧米並みに症状が現れる国民が増加しているそうです。加齢性という名前がついているように、50歳を過ぎたころから、網膜細胞のダメージによって、文字や線が歪んでみえるようになったり、視野がボケたり、異常に光がまぶしくなったりというような症状を伴います。最近では、網膜細胞の老化による自然の摂理的な中高齢者だけでなく、20代、30代の若年層にも黄斑変性症状が増加していると聞きます。この背景には、現代社会特有の、精神的なストレス、光の刺激による環境要因も関係しているものと推測されます。
今日の話題は、加齢性黄斑変性症の予防と改善に有効なカロテノイド成分を豊富に含み、強力な網膜細胞の酸化によるダメージの修復・予防作用を持った、皆さんの食生活環境にもなじみのある植物素材の紹介です。この素材はサフランです。サフランには非常に強力な抗酸化作用を持ったカロテノイドのクロシン(crocin)とクロセチン(crocetin)が豊富に含まれています。これらのカロテノイドの持つ抗ガンさようについての研究論文は以前から世界中で報告されてきました。
これらのカロテノイドが、虚血性網膜症と加齢性黄斑変性症の網膜細胞の酸化ダメージ修復による、視覚機能の回復と予防の効果について、最初に報告されたのは1999年でした。クロシンと聞いて、「血流改善」というキーワードを思い出した医師、薬剤師の人がいるのではないかと思いますが、サフランを黄斑変性症に適用する背景の1つが網膜の血流改善にあることは言うまでもありません。
その後、アメリカ、インド、オーストラリアをはじめ、世界中の研究者によってサフランの持つ網膜細胞ダメージの改善効果が報告されています。最近では2010年にイタリアの研究チームによって、3-12か月のサフランの投与によって、初期の加齢性黄斑変性症の症状改善に対して有効であることが報告されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20688744
どのくらいの量のサフランが適正量なのかについてですが、生のサフラン本体で考えると、2-3本程度を料理で使うことでも十分だと思います。
ただし、サフランと言えども過剰な摂取は、頭痛、吐き気、筋肉のけいれん、風邪様の症状などの副作用、またアルコールと一緒に大量のサフランを摂ることでこれらの副作用症状が憎悪することが報告されているので注意が必要です。
by nutmed | 2013-12-18 09:11