第1334回 食物不耐性症状改善の嬉しい報告

2014年も松の内が明け、徐々に生活環境も通常時に戻りはじめたようです。
私も2014年の栄養カウンセリング外来が、本日1月8日からスタートしました。
今年は、昨年以上に、各地で講演会、セミナーが多くなる予定で、特に、以前から温めてきた、ネットを通じてのWebセミナーを本格的にスタートする予定でいます。Wenセミナーによって、今まで読者の中にも、セミナーの聴講を希望していても、東京まで来ていただくことができなかった方や、日程が合わなくて参加できなかった方にも、自宅やご自分の都合のいい場所で私のセミナーを聴講していただくことができることになるかと思いますので、ご期待ください。

さて、2014年新春最初の話題は、昨年メディアでも話題になりました「遅延型アレルギー反応(食物アレルギー)」「食物不耐性」の食事療法での症状改善例についての紹介です。
遅延型アレルギー、食物不耐性(過敏症)についてはこのブログでも5年前からテーマとして長期間紹介してきましたので、復習の意味を含めてこのあたりを参考にして振り返ってみてください。
食物に対するアレルギー反応(不耐性・過敏反応)のほとんどが、食物のタンパク質に対する反応で、それらのタンパク質が十分に分解できないことで、体にとって異物と認識されることから反応がスタートする場合、食物に含まれるレクチンの影響など、その背景は単純ではありません。
一方で、その症状改善のためには、薬による薬物療法では、一時的、表面的な症状の緩和は可能でも、反応している食材のタンパク質に対する過敏な反応を抑えるために、食材選定や食事方法などによる食事療法は欠かせないと考えられています。
私が栄養カウンセリングを行っている、神尾記念病院青山外苑前クリニックで、昨年9月ころから食事、栄養指導を行ってきたクライアントの女性(各1名づつ)が、約3か月間の反応食材の除去および、ローテーション食事方法を行っ多結果、従来持っていた慢性疲労、便通不良、腹部膨満、冷え性、微熱継続などの症状の中の多くが改善されたという報告を、昨年12月のカウンセリングで聞き、症状が改善された本人たち以上に、食事療法の効果だけでなく、食材選定、食事の仕方が、日常的に大切なことを痛感させられました。
この2人の女性は、カウンセリングの初回のヒアリングで、食物過敏のサインもあったため、主治医にお願いしてIgG遅延型アレルギー検査をしてもらいました。その結果、大豆、キウィ、パインアップル、小麦をはじめ、比較的多くの食材に対する反応スコアが出ていたため、数か月の反応食材の除去食プログラムを設定してもらい実践してもらっていた状況です。
両者ともに、食材の剪定と食事の方法だけで、かなりの期間悩まされ、薬では改善してこなかった症状に変化があるのだろうかと、正直不安であったとのことです。しかし、2週間をすぎたころから、日を追うごとに今まで悩まされてきた症状に実感できる変化が現れはじめ、食事療法でこれほどの変化が実感できていることと、今まで無頓着であった自分の食生活に多くの原因があったことに、あらためて驚いたとのことです。
これらの女性は決して稀なケースではないと思います。彼女たちと同じような、原因が明確でない症状の背景のなかに食物への不耐性過敏反応が内在していると言ってもいいかもしれません。
その多くは、体のためにと思って選択した食材が、充分に消化分解できずに異物として認識されてしまうことや、食材の剪定には気を配っていても、食材に含まれるレクチンの影響を知らずに受けていることも十分に考えられることでしょう。

2014年はTPP協定締結もあって、食の環境が大きな変化を迎える年になることが予想されますし、放射性物質の食材への影響も新たな変化を迎える可能性もあり、日本人は益々自分の健康は自分で守ることが重要になることが考えられます。そのためにも、今あるその症状の背景に、食材そのものの安全性の問題以上に、自分の体内環境の変化が深くかかわっていることに注目していただきたいと思います。

2014年もよろしくお願いします。
by nutmed | 2014-01-08 09:59