第1345回 クランベリーの機能性

関東地方の平野部では、桜の見ごろも終わり、新緑の葉が芽吹き始め、朝陽に映える葉がまぶしい季節になりました。
今回から、私も個人的にその機能性に期待が大きな機能性素材である、クランベリーについて少し扱いたいと思います。
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米国の国内線を利用したことがある人あ経験があるかもしれませんが、その機内でサービスされるアルコール意外の飲み物で常に人気上位なのがクランベリージュースで、ほとんどのご婦人が注文するようです。私も米国内線で機内のクランベリージュースが無くなり飲むチャンスを逸したことは1度や2度ではありません。国内線に乗る女性、特に40歳以降のご婦人たちが、機内のなるべく前方の席を予約確保する理由の1つが、クランベリージュースが品切れになる後方席を避けることだと、以前某アメリカ系航空会社の社員に聞いたこtがあります。
欧米の女性がクランベリージュースを愛飲するようになった背景には、1994年にハーバード大学医学部が、クランベリーが尿を酸性にしバクテリアの増殖を抑える効果があると報告し、その後プロアントシアニジン(PAC)による細菌接着阻害作用によるものであることが報告され、歯周病や歯肉炎の改善効果が高いと言われるようになったことがあります。実際クランベリージュースのpHは2.0前後で酸性が強いために、アルカリ性を好み尿路感染症の原因菌の1つとされる、プロテウス属菌や歯周病菌の1つである、ストレプトコッカス菌の増殖を抑制する作用があります。クランベリーを賢く使うためにはクランベリーの素性を知っておくと上手にクランベリーの恩恵をうけることができるので覚えておくといいですね。
尿路感染症の代表格である膀胱炎の原因菌は、約90%が大腸菌ですが、この大腸菌は酸性を好む菌として知られています。したがって大腸菌性の膀胱炎が発症しているときにクランベリージュースを飲むことは逆効果になることがあります。また、虫歯の初期段階ではエナメル質が酸性になることが原因とされているため、歯磨き後の就寝前にクランベリージュースを飲むことはかえって口腔内を酸性に誘導して虫歯の発生を助長することにもなります。ちなみに、クランベリーにはプロアントシアニジンのほか、僅かながらD-マンノースという単糖類が含まれていて、このD-マンノースは大腸菌が腸壁に接着して増殖することを抑制します。
また、クランベリージュースの場合、果糖も含まれます。以上の素性を考えると、プロアンチアニジン(PAC)とD-マンノースというアクティブ瀬機能成分を含むクランベリーをエキスとして抽出した、サプリメント形状のもののほうが、よりクランベリーの恩恵を受けやすいのではないかと考えます。
手前味噌で恐縮ですが、以前から温めてきた、私が設計しカプセル化したクランベリーのサプリメントが先月完成しまして、今回のクランベリー特集のシリーズの中で、モニター募集を企画していますので、お楽しみにしてください。
by nutmed | 2014-04-09 16:10