第1363回 アメリカ最終日の話題は?

本日はアメリカ最終日。栄養医学研究所で製造委託しているサプリメントの素材原料のメーカーとの打合せと、アメリカの原料市場ヒアリングに1日を費やしました。アメリカのサプリメント市場は大きな変化もなく、相変わらず売上トップはグルコサミン商品で、この状況は、ここ5年は変わっていません。グルコサミン商品の訴求点はもちろん膝関節痛と炎症の改善ですが、ここへ来て最近のグルコサミン商品トピックは、肌の柔軟性改善と、排尿が楽になる効果だそうです。特に、男性の前立腺肥大時の排尿の改善です。しかし、従来の関節痛改善も、前立腺肥大も、ターゲットは中高年であることは間違いなく、サプリメント市場を支えているのは、中高年のアクティブエイジのようです。
もう1つの話題は、オーガニック素材を使ったサプリメントについてです。私自身、日本で、オーガニック素材を使ったサプリメントの製造依頼は、この5年で確実に増加しています。本日訪問した原料メーカーでも、日本の会社からのオーガニック素材原料の問合せが増加しているそうです。私は、以前からカプセル、タブレット、パウダー形状のオーガニック素材原料を使ったサプリメントの商品化には懐疑的で、条件が揃わなければ、オーガニック素材原料を使ったサプリメントの製造は意味がないと考えています。本日訪問した原料メーカーの経営者と精度管理責任者も同じことを言っていましたが、オーガニック素材は、加工せずに生に近い状態で摂ってこそ意味のある素材であるが、サプリメントの原料とするために、熱を加えたり、凍結したり、抽出する工程を経た原料は、既にオーガニックではないことを力説しています。この点については、私も全く同感です。これに加えて、オーガニック素材についての新たな見方を彼らがに教えられました。皆さんの多くがご存知にように、オーガニック素材は、化学肥料だけでなく、殺虫目的、バクテリアの殺菌目的の化学物質は一切使用していません。つまり、バクテリアの繁殖は旺盛であるということでもあります。オーガニック素材からサプリメント原末へ加工する場合、スチームによる減量高熱殺菌を行うことになりますが、この時点で100%のバクテリアが殺菌されるわけではないそうで、カプセル、タブレット、パウダーの商品化をした場合、ノンオーガニック素材を使った商品に比べ、消費期限および保存管理はかなり厳格に行われるべきだということを十分理解しなければならないとのことです。日本人の多くが「オーガニック=安全」という方程式を抱いて、サプリメントにすらその方程式を持ち込むほど、簡単にことは解決しないというきとでしょうね。彼らががこんな質問をされました。「去年、日本人のサプリメントメーカーがやって来て、自慢げにオーガニック素材100%で作ったというサプリメントを見せてくれたけど、あんたの会社の顧客はそのオーガニックサプリメントの目ん玉が飛び出るほどの価格に見合うだけの満足感と効果を実感してるのか?と聞くと、そ日本人は、今の日本人にとってオーガニックという言葉は何よりも殺し文句なんだ、と言っていたけど日本人はサプリメントに何を求めて、何を期待すているんだ?」恐らくこの質問は、私も日本人に向けてしてみたいものでもあります。
by nutmed | 2014-07-10 10:58