2014年 11月 11日
第1371回 体にあったビタミンCを摂るという考え方
代謝タ イプを考えた場合、自分のエネルギー代謝のタイプにあったサプリメントを選択することが大切です。
た とえば、ビタミンCは世界中で最も消費されているビタミン(サプリメント)の1つですが、ビタミンCを飲もうと考える人の中に、自分の現在の 症状だけでなく代謝タイプを考えてビタミンCを購入する方は日本にはほとんどいないと思います。
ビタミンC(アスコルビン酸)は酸性のビタミンで、一般的なpHは2.0-2.5くらいで 非常に酸性の強いビタミンです。もっとも実験室の棚にある「アスコルビン酸」の粉末を飲むことがないかぎり、皆さんがサプリメントとして飲んでいるアスコ ルビン酸は、ミネラルやエステル基が結合してpHを5.0-6.5くらいに調整をしているものと考えてください。
極 度の酸性ではないとはいえ、酸性であることは間違いないビタミンCですから、タンパク質でエネルギーを作り出すような代謝タイプで、体内が酸性傾向にある人には、限りなく中性に近いビタミンCが、逆に炭水化物でエネルギーを作り出すような代謝タイプで体内がアルカリ性傾向にある人には、多少酸性の強いビタミンCが、体内環境と代謝を考えた場合には最適な選択といえると思います。
一般的なビタミンCに比べ、中性方向に傾いているビタミンCの代表格は、アルカリ性ミネラルのカルシウムと結合している「アスコルビン酸カルシウム」で、pHは6.8~7.4です。従来、日本では医薬品扱いの素材でしたが、2008年5月1日から日本でもサプリメント(食品)としてアスコルビン酸カルシウムが使用でき るようになりました。
ビタミンCのみならず、食材だけでなくサプリメントの選択をすることは、健康管理や症状改善の方法の幅を大きく広げることになると思います。