第1386回 子宮内膜症の症状緩和にメラトニン

今日は、昨日の子宮筋腫に続いて、女性の機能性症状繋がりで、子宮内膜症の症状改善と予防についてです。
昨年末、知人の女性から「子宮内膜症と診断された。軽度なのでホルモン剤(避妊薬)を少し継続してみましょうと言われた」とカミングアウトされ、子宮内膜症について年始から文献検索を続けていたところ、興味ある発表をみつけたので紹介します。
ブラジルの研究チームによって2013年6月に発表されたこの研究論文は、メラトニン(Melatonin)を就寝前に10mg飲むことで、子宮内膜症の主たる症状の有意な改善がみられたことを報告しています。この検討では18歳~45歳までの子宮内膜症(進行レベルは不明)を持つ40人の女性を対象に8週間毎晩10mgのメラトニンを飲んでもらっています。
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発表文献はここ

8週間後の結果、下腹部の日常的な痛みについては40%、月経困難症状については38%の女性が実感できるレベルで改善されたほか、便秘と排尿困難症状についても著しく改善されたことを報告しています。
子宮内膜症の主たる原因は未だ解明されていないようですが、メラトニンが子宮内膜症のこれらの諸症状の改善緩和に作用した背景には、メラトニンには比較的強い鎮痛作用と抗炎症作用があるためだと考えられます。
メラトニンは、アメリカに旅行に行ったことがある方は、空港の売店のカウンターに「時差ぼけ解消サプリメント」として販売されているのみたことがあるでしょうね。残念ながらメラトニンは、日本ではサプリメント(食品)のカテゴリーでは販売ができないものなので、簡単に入手はできないサプリメントではあります。ネットでアメリカ等のサプリメント通販サイトからも購入はできるサプリメントではあります。
メラトニンは本来、体内でつくることができるホルモン様物質ですから、メラトニンを自分でつくる環境条件に注目することで、能力を高めてあげることができます、
メラトニンの素になるのは皆さんもよく知っているセロトニンという神経に働くホルモンです。更にセロトニンの素はアミノ酸のトリプトファンですから、素となるトリプトファンの吸収不足は改善する必要はあります。トリプトファンは多く食材に含まれるアミノ酸ですから、どんな食材に多いのかはネットなどで確認してみてください。
次に、メラトニンは照度によって分泌のスイッチが入りますが、周囲が明るいことや、目から入ってくる光の刺激がある間は十分にメラトニンが分泌されません。
したがって、少なくとも入眠を予定している時間の2時間前から部屋の照度は落とし、ベッドに入る1時間前にはスマホやパソコン、テレビはOFFにすることが肝要だと思います。
by nutmed | 2015-02-18 08:44