第1404回 最近気になるSIBOによる症状

先週の木曜日の青山外苑前クリニックでの栄養カウンセリングでもそうでしたが、本日の神尾記念病院での栄養カウンセリングに来られたクライアントさんは、それぞれの現在の症状は異なりますが、その症状の原因背景と考えられるベースは共通したものでした。それはSIBO(Small Intestine Bacteria Overgrowth)戸言って小腸で異常に繁殖増殖するバクテリア(おもに悪玉菌と呼ばれるグラム陰性菌)の影響によるものです。
d0070361_1332428.jpg

小腸にも細菌が住んでいても問題はないのですが、尋常でない数の細菌、それも悪玉菌の仲間たちが異常に繁殖して住みついていたとすると、人間の体内環境には様々なマイナスの影響をもたらすことになります。小腸に異常に繁殖した悪玉菌の多くは、人間が食べた食物、特に胃酸と消化酵素が十分に機能せずに腸まで送られてきた食物をエサにして成長すると同時に、食物を発酵させガス(水素とメタンガス)を作ります。
d0070361_13182133.jpg

先週青山で対応したクライアントは、逆流性食道炎、口内炎、貧血で悩む20歳前半の女性、本日神尾記念で対応したのは、1人は長年アトピー性皮膚炎と低血糖症状と生理不順で悩む30歳前半の女性と、慢性疲労、貧血、低血糖で悩む40歳台の女性です。 いすれの女性も現在の症状は異なりますが、明確な共通点があり、それは食後2時間くらいで腹部にガスがたまる腹部膨満感と足後の胃のもたれや胸焼けのような症状、それと便秘です。3人の女性に行ったヒアリング結果から、SIBOの可能性が考えられました。アメリカやカナダではSIBOの確認をするため、糖分を飲ませた後に呼気を採取し、呼気の中の水素とメタンガスの量を分析する検査がありますが、日本ではその検査を実施している施設はありません。
この3人の女性たちには、SIBOの原因と考えられる悪玉菌の除菌、制菌コントロールをナチュラルなハーブを使って行ってもらうことにしました。
ここで使うハーブには、グラム陰性菌などの悪玉菌の除菌作用を持つハーブを使いますが、私がポピュラーに使いかつ除菌効果もあるハーブはオレガノまたはセージで、これらのハーブをオリーブオイルに着けてハーブオイルとしてエキス抽出したものを使います。
この3人の女性には1か月ほどまえにこのオレガノオイルを毎晩就寝前に飲んでもらい、その上で朝昼夕食前に乳酸菌を補充してもらいました。 その結果、3人の女性ともに腹部膨満の症状はほとんどなくなりました。また、アトピー性皮膚症状を持つ女性は、肌の状態も非常に改善し、乾燥や痒みも大幅に軽減しています。貧血症状を持つ女性は、血液検査の結果は未確認ですが、たちくらみや疲れ、浮腫みの自覚症状がなくなっていました。
気にしているせいもあるのですが、ここ数年、様々な慢性症状を持ってカウンセリングにこられるクライアント、特に女性で、腹部膨満を始め、便秘、胃もたれ、貧血などの症状を併せ持つ方が増えていることを実感しています。これらの症状改善には多くの場合「乳酸菌」の登場となるわけですが、乳酸菌が有効であるケースもあれば、改善効果が見られないケースもあります。改善が見られないケースの人の中には、このSIBOで悪玉菌の異常繁殖によ利、補充したぬ遊山菌がコロニーの形成がしにくくなることもあり、まずは除菌、制菌コントロールを優先させることで乳酸菌が有効に活躍してくれることがすくなくありません。
by nutmed | 2015-07-22 17:13