第1405回 ニッケルと皮膚症状

連日の猛暑で、眠りが浅く日中のしごとにも影響が出始めたこの頃、家人の勧めもあって、寝るときにアイスノン枕を使い始めてみました。これが結構効果があり、最初こそ固いアイスノン枕が程よい硬さになるまではなじめなかったのですが、ここ数日は朝までぐっすり熟睡できています。

今日のテーマはニッケルと皮膚症状についてです。
蕁麻疹、湿疹、アトピーなどの皮膚症状の背景に、金属の接触性皮膚炎の存在があり、日本ではあまり話題になりませんが、決して最近に始まった症状背景ではなく、かなり以前から金属接触性皮膚炎について日本でも研究されてきています。金属接触性皮膚炎の中でも、現代日本人の食生活を診ていくと、ニッケルに起因する皮膚症状が増えているように感じます。金属接触性症状は決して皮膚だけでスタートを切るものではなく、口腔内、腸内、鼻腔の粘膜上で野接触でも可能性は高まります。ニッケル接触性の皮膚症状、特に過敏性皮膚炎や蕁麻疹を持つ人の中に、就業環境が深く関わっているケースはすくなくありません。私がケアしている皮膚の過敏性症状とシビアな腹部膨満を持つクライアントがいますが、彼女の職業は美容師です。仕事柄ニッケルが含まれる材料を扱うことが多かったことから、ニッケルの金属アレルギー様の症状を長きにわたって以ていました。
ニッケルと言う金属は決して特別な金属ではなく、日常的に口に入れる食材や水野中にも含まれています。これはすなわち土壌中に含まれているニッケルを吸収して継承しているものだとかんがえていいでしょう。
ビール(小麦)、赤ワイン、サバ、マグロ、ニシンと貝類、ヒマワリの種、アマニ、ヘーゼルナッツ、マジパン、クルミ、トマト、タマネギ、ニンジン、ニンニク、大豆、ナッツ、ココアやチョコレートなど、オートミールや豆類、コーヒー豆(焙煎)
日常的に蕁麻疹、痒み、アトピー症状が慢性化している場合には、原因となるアレルゲンや増感物質を探し出すことになると思いますが、IgGでもIgEでも食材の種類の切り口だけから犯人探しのアプローチをすることで、根本原因がニッケル等の金属にあった場合には、迷宮入りになってしまうことはすくなくありませんから、犯人探しの際には金属との接触、特にニッケルとの接触ポイントがなかったかを追跡確認することは有効だと思います。、
また、ニッケル接触性皮膚症状を持つひと、特に女性の中に、鉄欠乏性(同時に葉酸、ビタミンB12も)の貧血を持っている女性がすくなくないのには理由があります。体内の鉄が不足することでニッケルの吸収がたかまることが報告されています

また、産後の授乳期の女性でもニッケルの吸収率が高くなることが報告されています。
ニッケルの体内吸収及び蓄積を抑制するために有効な素材は、ビタミンC、アップルペクチンです。
by nutmed | 2015-07-29 16:27