第1423回 銅というミネラルについて

紅葉前線が南下が一層早くなり、週末から祝日の関東近県の紅葉スポットは大混雑のようでした。
我が家から見える桜並木の葉も黄土色に模様替えしています。
さて、今日は銅についてです。
日本で陽の当らないミネラルの1つに銅があります。銅というミネラルは細胞の営みには非常に重要で、需要頻度もカルシウム、マグネシウムと変わらないミネラルですが、どういうわけか注目されない存在です。しかし、現代人の慢性化した症状、生活習慣病の原因を見ていくと、意外にも(全く意外ではないのですが)銅の不足、欠乏、過剰と言う不均衡が背景になっていることは少なくなくありません。一方で、慢性化した症状の背景に銅の不均衡を疑う医療専門家はほとんどいないと思います。
銅は、細胞内でのエネルギー生産のために重要まなミネラルです。 また、神経伝導、結合組織、心臓血管系、免疫の機能作用に関与しています。 銅は女性ホルモンのエストロゲン代謝に密接に関連しており、女性の不妊治療、妊娠の維持のために必要まミネラルです。 銅は、神経伝達物質のエピネフリン、ノルエピネフリンおよびドーパミンの産生を刺激します。 また、モノアミン酸化酵素、セロトニンの生産に関わる補酵素でもあります。
銅の不足は甲状腺機能低下、酵母感染症、歯周病、虫歯、肌や髪の問題や女性を含む関節炎、疲労、副腎疲労、不眠、脊柱側弯症、骨粗しょう症、心臓病、癌、片頭痛、発作、カンジダ菌、真菌や細菌感染。子宮筋腫、子宮内膜症などの症状と密接な関係を持ちます。
また、銅の不足や過剰に関連した症状には、うつ病、気分のむら、恐怖、不安、恐怖症、パニック発作、暴力、自閉症、統合失調症、および注意欠陥障害が報告されています。 銅欠乏は動脈瘤、痛風、貧血や骨粗しょう症に関連しています。 興味深いことに、月経前のPMSの症状は、銅の不均衡の症状と同じです。
こうして見ると、銅は、全年齢を通じて女性には不可欠なミネラルと言えます。生理だけでなく、骨の密度、心臓の働きにも関わるエストロゲンホルモンの生産、近年、出産後の女性で報告が増えている「産後うつ」に関わるモノアミン酸化酵素には不可欠なミネラルであることを考えると、カルシウムやマグネシウムと同じ、またはそれ以上に女性には注目してもらいたいミネラルであると同時に、産婦人科医にも注目していただきたいミネラルです。
by nutmed | 2015-11-04 08:13