2015年 12月 16日
第1428回 除去食による小児の栄養失調
さて、今日の話題は、最近の小児の栄養不足状況についてです。皆さんの大奥は、食物が豊富なこの現代に栄養失調なんてあるのか?と思われる人が少なくないと思います。しかし、現実問題として、今年に入ってから私も栄養カウンセリングで何人かの小児で遭遇しましたし、友人の小児科の医師や歯科医から、症状や検査の結果からみると、どう見ても栄養不足状態の子供が増えていることを耳にします。
子の背景の1つには、私がブログや講演会、セミナーを通じて10年以上言い続じぇている「消化分解と吸収」を無視した食事行動があることも事実ですが、この1年ほど前からの小児の栄養不足の背景を詳細に確認すると、世の中で言われている「食物アレルギー」「遅延型アレルギー」「グルテンアレルギー」というキーワードが浮かび上がってきます。
私の栄養カウンセリングに食物アレルギーの相談や食事指導を仰ぎに母親とくる小児がこの1年で増えています。これらの小児の母親の70%ほどは、ネットや雑誌で情報を得て、微量の血液で検査できる96種類の遅延型(IgG)食物アレルギー検査を受診し、結果報告書を持参する方や、この検査を受診した医療施設で、結果を見た主治医から「数値の高い食材はアレルギー反応があるので全て除去するように」と指導されて、子供に食べさせるものがなく困惑してカウンセリングに来られる母親が多くなりました。
私の経験からこの検査で数値が高くなる食物の上位は卵白・卵黄・乳製品・小麦・グルテン・アワビ・牡蠣でしょうか。
これだけの食材を除去したところで栄養不足になることなどないのではないか?と思われるかもしれませんが、今や日本人の食生活から小麦を除去することの難しさたるは言うまでもありません。ネット上の情報や臨床医までもが小麦の数値が高ければ完全に除去することを勧めていますが、小麦、グルテン、植物性たんぱく質が皆さんの毎日の食卓に並ばない日はないことを考えると、小麦。グルテン、植物性たんぱく質を除去するために、加工食品はもとより、調味料も厳格に除去しはじめることで、付随して含まれている栄養素が犠牲になることも事実です。アワビや牡蠣なんて食べないと思うかもしれませんが、これらのエキス(たんぱく質)が調味料、添加物として加工食品につかわれていることも日常茶飯事です。
除去食は場合にyっては有効な食餌指導方法の1つですが、やみくもに、それも発達途上にある小児に除去食を行うことのリスクはないわけではないので、知識と経験のある臨床医y栄養指導の専門家に相談のうえ、栄養不足のお子さんにしないように注意していただきたいと思います。


