第1438回 体毛の脱落と食生活

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先日の青山での栄養カウンセリングではうれしいニュースがありました。昨年春から栄養指導をしている全身脱毛症状の女性が「全身の産毛が太いものが多くなり、特に頭皮の産毛には薄ら茶色の産毛がまじるようになってきました!」との報告。また、周囲の人から「化粧品変えた?」「チークのトーン上げた?」と言われ顔の血色がよくなってると言われ、本人も栄養療法を続けてきてよかった実感を感じていただきました。この1年ほど継続してきたのは、徹底した栄養充足プロセスの改善で、私の栄養療法の根本にある消火分解と吸収の改善でした。昨年のこの時期にはまだ残っていた下半身の冷えも改善されていることから、血液の循環還流が向上していることが想像できます。
今回の彼女の報告を聞いて、血液の循環が改善され、毛髪の栄養となる成分をしっかり毛根に運ぶことができる余地がでてきたことから、毛髪と爪の構成タンパク質であるケラチンの主要構成要素の1つである硫黄分の補充指導を説明しました。そのときに、今まで彼女から聞いていなかった過去の事実がわかり、高校生のころにニンニク、玉ねぎ、ニラ、長ネギ、アスパラガスなどの硫黄を豊富に含んだ含硫食材が一切食べられなくなり、大学入学して間もなく脱毛が始まったということです。その後も現在に至るまでこれらの食材、特にニンニクは一切口にできないそうでした。
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全ての①原因がこのときの硫黄不足にあるとは思いませんが、その後始まった脱毛症状によるストレスダメージと相まって、消火分解能力の低下、吸収力の低下が背景にあったもんと考えています。
本院はいたってやる気を強くしているので、今後の症状の改善が私も期待しています。
by nutmed | 2016-05-27 09:01