第1444回 加齢性黄斑変性にサフランが有効 その2

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以前にも紹介しましたが、料理の素材として使われるサフラン(Suffron)が、日本でも中高年に増加傾向にある加齢性黄斑変性(AMD)の改善に有効である研究報告が増えており、アメリカやカナダではサフランを積極的に料理に使ったり、エキスをサプリメントで摂取することが話題になっています。
サフランの黄色い色素の骨格を気づいているのはα-カロテンで、光誘発性の細胞の酸化から黄斑細胞を保護することが報告されています。加齢とともに光の刺激によってダメージを受けやすい黄斑細胞の酸化をサフランが防いでくれるわけです。
実際に、63443人の女性と50歳以上の38603人の男性の黄斑変性症状を持つボランティアに、1日あたり20mgのサフランエキスサプリメントを飲んでもらったところ、1か月間で症状が改善した人が32%報告されています。

参考文献 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20688744
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by nutmed | 2016-08-26 08:36