血液と便検査のすすめ カンジダ菌と寄生虫

カンジダ菌が血液の中を流れることもあるカンジダ血症について先日のブログでも紹介しましたが、加えて、今日は寄生虫(パラサイト)が血中を流れることによる感染症状とその検査について紹介します。
かつての日本では、現在に比べて衛生面の問題や食生活の問題から、便を使った寄生虫の確認検査はごく普通に行われていました。最近、ニュースでも話題に上がった、サバなどの魚に寄生するアニサキスも寄生虫の1つですし、蚊やダニを媒介して感染する寄生虫は私たちの生活環境の中に存在し続けています。
寄生虫(パエアサイト)
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寄生虫は犬や猫だけの話ではなく、人間の体内にも感染する可能性は否定できません。
以下に挙げるのは、寄生虫が体内に侵入し、感染したときにあらわれる典型的な症状と背景です。
  1. 原因不明の便秘、下痢、ガス。IBS(過敏性大腸炎)の症状
  2. 今までに食中毒の経験がある
  3. 不眠や中途覚醒があり熟睡感がない
  4. 肌の炎症や原因不明の発疹、蕁麻疹、酒さや湿疹が定期的にある
  5. 歯ぎしりが酷い
  6. 筋肉や関節に痛みが常にある
  7. 疲労、うつ、または頻繁な無関心、無気力、集中力ん低下
  8. 食後に満腹感を感じることがない
  9. 鉄欠乏性貧血と診断されている
感がよくて勉強熱心な方は、これらの症状を見て、ピンときませんか?
2つありまして、1つは、これらの症状の発症頻度が、この20年くらいで劇的増加している可能性。もう1つは、これらの症状がカンジダ菌症の症状にダブルところが多いことです。つまり、現代病の症状としてひとくくりでかたずけられてきた症状群ですね。
このところ特集しているカンジダ菌もさることながら、原因が特定できないような不定愁訴症状の背景に、寄生虫が影を落としている可能性は否定できません。
そこで、カンジダ菌同様に寄生虫の確認検査を考えてみてもいいとおもうのですが、寄生虫の便検査は、病理の専門的な知識と経験をもった検査スタッフによって、顕微鏡によって存在を同定する検査ですので、コストも時間もかかる検査だと思います。
ただ、長年上記の症状を中心とする原因が特定できない不定愁訴で悩まれている人は、チャンスがあれば医療機関に寄生虫の検査の相談をされるべきだと思います。
少なくとも、最近の医療ではその症状の背景に寄生虫の存在を疑うことはまれではないかと思います。

by nutmed | 2017-06-08 23:26