機能性素材キトサンの優れた作用

エビやカニなどの甲殻類に含まれるキチンから抽出されたキトサン(Chitosan)は、日本でも20年ほど前から健康食品市場に出回っている機能性素材です。コレステロールを抑制する作用があることが報告されて、ダイエットや脂質異常症の予防、メタボの予防などの目的で健康食品市場をにぎわせてきました。一方、医療分野では、人工皮膚の素材として今ではポピュラーに使用されています。
そのキトサンの研究を続けている研究者は世界中に存在し、キトサンの研究報告は非常に多いといえます。それらの研究報告を検索すると、キトサンには実に多種多様な機能作用があることがわかります。
資質の吸収抑制作用はもちろんのこと、糖尿病における血管新生の抑制効果によって、浸潤性黄班変性の予防と進行抑制の効果が期待されていること。
https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fwww.ncbi.nlm.nih.gov%2Fpubmed%2F26511978&anno=2
また、このところ特集しているカンジダ菌の繁殖抑制作用が確認されています。
https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fwww.ncbi.nlm.nih.gov%2Fpubmed%2F26511978&anno=2
キトサンがバクテリアの繁殖を抑える作用があることは以前からいくつか報告されていますが、カンジダ菌の繁殖を抑える作用の背景には、カンジダ菌をはじめとするバクテリアが繁殖するときに形成するバイオフィルムという、いってみれば菌が繁殖成長する際に作られる膜で覆われたゆりかごのようなものです。このゆりかごの中でカンジダ菌やバクテリアはすくすくと繁殖し成長します。
つまり、このバイオフィルムの形成を阻害することができれば、カンジダ菌の増殖を抑制することができるわけですね。
カンジダ菌の繁殖抑制のための有効摂取量は、いくつかの報告によると、1日あたり1000-1400mgを3回に分けて食後にと勧めています。




by nutmed | 2017-06-09 09:18