アセトアルデヒドとマグネシウム

今日は、アセトアルデヒドとマグネシウムです。

アセトアルデヒドは,、カンジダ菌をはじめとする酵母菌類が生産する副産物です。これ以外にも、アルコールの飲酒、車の排気ガス、喫煙によってもアセトアルデヒドは生産されます。
アセトアルデヒドを分解するためには、マグネシウムが不可欠で、マグネシウム不足は、アセトアルデヒドの分解が低下し、その副作用のリスクは高くなります。
アセトアルデヒド脳、肝臓および腎臓に対して有毒であり、ビタミンB群の活性を抑制する可能性があります。また、甲状腺、副腎および下垂体に影響を与えるホルモン受容体の働きを阻害します。甲状腺ホルモンの場合、甲状腺機能低下の症状が現れているにも関わらず、血液検査では正常範囲に入っていることは少なくありません。これは、アセトアルデヒドによって活性の高い甲状腺ホルモンが細胞に取り込まれることが阻害されているためです。
したがって、血液検査で甲状腺ホルモンが「正常値であっても、甲状腺機能が低下しているような症状がある場合には、カンジダ菌をはじめとする酵母菌類の繁殖の可能性も疑ってみるべきです。
慢性症状の多くに、カンジダ菌とマグネシウムがかかわっているのではないかと私は考えていますが、実際、日本人の多くがマグネシウムの不足傾向にあると思います。追い打ちをかけるように、腸内のバクテリアの環境が悪化することによって、マグネシウムの吸収は低下することが報告されていますから、カンジダ菌の繁殖が旺盛な人の場合、それだけでマグネシウムの不足を招くことにもなりかねません。
アメリカやカナダでは、栄養療法医師だけでなく、カイロプラクタードクターなどでも、カンジダ菌の旺盛な繁殖を疑う患者には、マグネシウムの点滴や経皮吸収によるマグネシウムの補充を選択することがポピュラーです。


by nutmed | 2017-06-27 11:02