2006年 10月 04日
ケルセチン最終章
さて、ケルセチンもいよいよ最終章です。その前にビタミンCについて少し追加の説明をしておきましょう。

皆さんが店や通販で購入するビタミンCの容器ラベルを見ると、ビタミンCには多くの種類があることがわかると思います。(ただ日本では法律でビタミンCはビタミンCまたはアスコルビン酸と記載すればいいことになっているので詳細な内容説明がされていない商品が多いのですが。)例えばカルシウムとアスコルビン酸が結合したものが「アスコルビン酸カルシウム」という具合に吸収や作用を考えてアスコルビン酸が何か(一般にはミネラル)と結合しています。ビタミンCを形勢するアスコルビン酸の中でも、マグネシウムと結合したアスコルビン酸マグネシウムは、最も強力な抗アレルギー作用を持つビタミンCの形として知られています。アスコルビン酸マグネシウムは体内に吸収され、血中や細胞組織に至ると、アスコルビン酸とマグネシウムに分離します。分離したマグネシウムはブロメラインを活性化する作用を持つほか、様々な細胞にカルシウムが侵入するのを妨ぐ働きがあります。これを専門用語では「カルシウムチャネルブロッカー」と言いますが特に覚えておく必要はないでしょう。カルシウムが細胞に侵入すると、ヒスタミン放出の引き金を引いてしまうことになります。ですからアレルギー反応を抑制するためには、アスコルビン酸マグネシウムが最適最良のビタミンCの形と言えるわけです。因みに、ぜんそくを持つ患者の場合、ケルセチン(QRC)、アスコルビン酸マグネシウムに加えて、フラックスオイル、またはタラの肝油を併用することによって、咽頭粘膜の保護作用が期待できますね。
さて、数回にわたってお話してきたケルセチンですが、その働きや作用効果がわかっていただけたでしょうか。私は日本の医師、特に小児のアレルギーやぜんそく、花粉症などを担当する医師がケルセチンを臨床で多用してくれればと常に思ってるのですが・・・・。
欧米ではケルセチンの研究はかなり昔から続けられていますし、実際に臨床でもその効果を発揮しています。日本の治療現場でも是非ケルセチンが一般的になる日があるといいですね。


