カンジダ菌と上手に付き合う方法

最近のTVの報道番組は核実験の物騒な話題と「いじめ」に2分されているようですね。いじめについては賛否両論はあるでしょうが、栄養学の私の立場から見ると、教師も生徒も、そして周囲の親もストレスに対する耐性が昔に比べて弱くなっていることも原因の1つではないかと考えています。もう少し具体的に言えば精神的に我慢のできる「限界」のハードルが低くなってきていて、パニックに陥ってしまうケースが多いのではないかと。この背景には多くの原因があると思いますが、やはり栄養素の不足のウェイトはかなり高いと想像しています。教師や行政だけでなく、子を持つ親を含めた皆が真剣に子どもの「食育」を考えなければいけない時期に来ているのですね。

さて、このところ少し難しい話題が多くなってしまったので、今日はカンジダ菌と上手につきあうためにはどうすればいいのか?について少しお話しましょう。
カンジダ菌は以前説明したように私たち人間のほぼ全員の体内に住み着いていると言ってもいいわけですが、通常、体力や免疫の働きが高い状態では悪さをすることはほとんどないわけです。ここで「菌との共存共栄」ということを考えてみてください。適度に繁殖しているカンジダ菌は乳酸菌群とバランスを保つことによって腸内のpH(酸性アルカリ性)のバランスを保っていてくれます。確かにカンジダ菌が異常に繁殖してしまうことによる悪影響は沢山ありますが、むやみにカンジダ菌を「殺して抹殺」することを考えるよりも、人間には有用な乳酸菌群とのバランスを上手にとらせてあげることによって腸内環境のバランスを保つこともできるということです。
まず、カンジダ菌が異常に繁殖して増えてしまうことがにないようにすることを考えましょう。
私の師匠でもあるシアトルのDr.ライトに教えられ、この6年間慢性疲労やアレルギー、化学物質過敏症、LGSなどに悩んでいる方の栄養カウンセリングで一環して継続してきたのは次の3つです。
1、カンジダ菌が大好物の炭水化物(精製漂白された砂糖、小麦を含む)の摂取量を少なくする
2、乳酸菌(スーパーストレイン)を朝昼夕食の30分前に摂る
3、毎食適度な繊維質を摂り腸のぜんどう運動を促す

炭水化物の代表格であるお米が主食である日本人にとっては難しいようにも見えますが、お米であれば玄米にすることを考えれば繊維質も同時に摂取できますからね。

次回はカンジダ菌の異常繁殖確認の判定方法についてです。
by nutmed | 2006-10-20 11:19