2006年 11月 18日
サプリメント摂取量の目安
今日は、東京ビッグサイトで開催されている第4回口腔医科学会のテクニカルセミナーを終えて今もどってきたところです。こちらも歯科医だけでなく歯科衛生士の方にも聴講いただき、医療現場での栄養素指導、未病指導に期待がもてるスタートがきれたと実感しています。
さて、今日はサプリメントの摂取量についてです。
サプリメント先進国の米国ではサプリメントの摂取目安として国がRDA:1日あたりの推奨栄養所要量(Recommended Daily Allowances)を設定してきましたが、食事、食材、飲酒、喫煙、公害汚染、薬害、食品添加物、化学物質添加剤を含む生活環境の変化にともない、従来のRDA値では健康を維持することは難しいと考えられるようになり、1997年以降RDI:1日あたりの参考栄養所要量(Reference Daily Intakes)に刷新されました。しかし、この両者は「健康な健常人」が健康を維持するために必要な栄養所要量を前提としたものですが、現代食生活、生活習慣を考えると、どうでしょう米国民の70%は「元気な病人」「不健康正常人」が圧倒的に多いのではないでしょうか。日本もまたしかりです。日本でも平成12年に改定された日本人の栄養摂取量が「健康人を対象として、健康の保持・増進、生活習慣病予防のための基準」として出されていますが、サプリメントの摂取を考える人の多くは、「現在何か体の変調や不具合を自覚し、それを栄養素や機能成分で改善または予防する」ことを望んでいる人だと考えます。
サプリメントを摂取する場合には、自分の体内環境、体調を考え、またサプリメントを摂取する目的を考え、自分に適切な摂取量を摂ることがサプリメントを賢く利用するコツだといえます。
そのためには自分で自分の体内環境を知ることが大切であり、そのうえで専門の知識をもったプロフェッショナルのアドバイスを受けることがいいということですね。