人気ブログランキング | 話題のタグを見る

体内に蓄積した重金属の影響

海の向こうのニューヨークでは数十年ぶりの異常気象で連日小春日和が続いているようですね。おかげで原油の価格も下がり始めているようなので、多少の恩恵はあるのでしょうが、それにしても1月のニューヨークが雪がなく20℃なんて、やはり地球規模で異変が起きているのですね。

私の今年最初の公開セミナーが1月17日からパシフィコ横浜で行われる「統合医療展」の初日17日の午前11時から医療セミナー「体内重金属の測定とデトックス療法」というテーマで行われます。
昨年9月にニュールンベルグ(ドイツ)で行われた臨床有毒重金属の学会に参加したときの報告にも書きましたが、体内に蓄積した水銀、鉛などの重金属による体内環境への影響は、皆さんが想像している以上に深刻な問題となっています。恥ずかしい話、先進国の中でも日本はこの点の対応が非常に遅れていることは残念です。「解毒」「デトックス」などという言葉は最近話題になっていますが、1時の流行でかたずけられるべき問題ではないことを認識するべきでしょう。

そんなことで、これから数回にわけて体内に蓄積した重金属の影響とその改善方法についてをテーマに書いてみたいと思います。
今日は水銀がなぜ体内に侵入してくるのかについてお話しましょう。
日本人は、魚をよく食べるため、体内水銀濃度が高い民族とされてきました。しかし、最近になって、魚だけによるものではないことが欧米の研究によってわかってきました。その最大の理由としては、歯の治療です。虫歯などの治療で歯に詰められるアマルガムと言う物質には水銀が含まれています。このアマルガム中の水銀は比較的毒性の低い無機水銀化合物ですが、魚に含まれる水銀と同様、体内で毒性の強い有機水銀に変化します。歯科治療で使用されるアマルガムは、常温(32-35℃)でも蒸発しますが、硬いものを食べたり、熱いものを飲んだりすることによって、蒸発した水銀が呼吸する空気を一緒に肺から吸収されます。この時点では、肺から吸収された水銀は無機水銀ですが、1部は体内で化学変化をして有毒な有機水銀に変化します。また、日本でもワクチンの防腐剤として使用されているチメロサールには有機水銀が含まれており、日本脳炎、ジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザB型、B型肝炎ウィルスの各ワクチンで使用されています。米国では小児自閉症が増加したのは、チメロサールが含まれるワクチンを接種したことが原因ではないかと言う報告があります。このほか、チメロサールはRh血液型マイナスの女性がRh血液型プラスの胎児を妊娠した場合の流産を防止するためのワクチンにも使用されています。
また、マグロやサワラなどの回遊大型魚に蓄積した水銀が、人の体内水銀蓄積量に関係があることが、厚生労働省からも公表され、この種類の魚には十分注意するようなガイドラインが出されています。魚に含まれる水銀は、もともと地球上に自然に存在する無機水銀化合物を、魚がえさとするプランクトンや微生物によって有機水銀化合物にされたもので、それを食べた中型、大型の魚には有機水銀化合物が多くなります。体内水銀蓄積量が高い原因にはこのような背景が関係している可能性もあります。このほか考えられる理由は、ペンキ、電気器具、電池、殺菌剤、螢光灯、石油製品のほか、殺菌の目的で使用混入されている化粧品、毛染料も考えられます。
水銀が人間の神経細胞に及ぼす影響については栄養医学研究所のWEBを是非ご覧ください。
by nutmed | 2007-01-10 10:43