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体内に蓄積した重金属の影響-ヒ素について

今年の冬はやはり異常な暖冬なんですね。昨年末から年明け1月15日までで、典型的な冬型の気圧配置になったのは僅か11日だそうです。因みに例年は倍以上あるそうなんですね。
そろそろ花粉の時期ですが、皆さんは大丈夫?

さて、今日は重金属のヒ素についてです。
ヒ素は、以前は驚異的なポジティブな作用を有するとされていた重金属です。例えば、栄養素の吸収を促進し、低体重者の体重を増加させると思われていました。またヒ素化合物は骨格障害の予防および貧血の治療を目的として処方されてもいた歴史があります。超低用量でエネルギーレベルを高めるということも示唆されていました。オーストリアのチロル地方において、有名な「ヒ素嗜食者」はスタミナおよび疾患に対する抵抗力を増強するために、少量のヒ素を一定の間隔で摂取すると伝えられています。実際のところ、長期にわたるヒ素の摂取によって、通常の致死量の4倍まで毒性作用に対する抵抗力を増強することが可能という報告もあります。砒素の摂取によって甲状腺に取り込まれるヨウ素が減少し、甲状腺ホルモンの合成が低下したということも実証されてもいます。ヒ素の毒性はヒ素が細胞の営みに必要な酵素の働きを著しく低下させ、慢性的にヒ素の影響を受けた場合には細胞が死に至ることです。
慢性的なヒ素中毒によって発症する症状には・・・
・白血病
·正色素性貧血
·皮膚の剥脱と色素沈着
·神経症状
·多発神経炎
·造血異常
·肝臓の変性
·腎臓の変性
·皮膚癌
·呼吸器系癌

などがあります。
ヒ素はどこからくるのでしょうか?
ヒ素は土壌中に存在し、自然の侵食によって河川などに運ばれます。またある特定の鉱石を加熱するとヒ素が環境に放出され、汚染された水中に生息する海洋生物の組織にはヒ素が含まれます。またタバコの煙に存在し、肺癌の要因の一つではないかと疑いが持たれてもいます。オーストリアの研究報告では、ウナギとイカに25mg/kg、エビに13mg/kg、イガイに2.5mg/kgの高濃度のヒ素を検出しています。世界保健機関(WHO)は、暫定耐容摂取量を1人(70kg)あたり0.98mg/週と規定した。Agricultural Research and Testing Institute(ドイツ、シュパイヤー)のKampe教授は、古い鉱山や製錬所付近の土壌に生えている植物を食物として摂取することによってWHOが規定した摂取許容範囲を大幅に越えること、また汚染地域から約600メートル離れた地域の土壌中ヒ素濃度は149mg/kg、1900メートル離れた場所では1.6mg/kgであったと報告しています。
ヒ素の被害を未然に防ぐためには、禁煙は勿論ですが、魚介類の食べすぎには注意することですね。体内に蓄積している可能性があるのであれば、排泄を促す「硫黄」の成分が多く含む食材、ニンニク、タマネギ、青ネギなどがお勧めです。またヒ素によって抑制される酵素の合成を促進させるためにビタミンC,ビタミンB6、マグネシウム、亜鉛を積極的に摂取してください。
by nutmed | 2007-01-16 13:45