2007年 01月 18日
人間の性格と重金属?
さて、今日は人間の性格と重金属の話題です。
最近の高性能な分析装置や分析法の開発によって歴史を振り返ってなぞを解くことができるようになり、意外なことがわかるようになった事例です。毛髪分析は、例えばベートーベンの気質を知ることができる分析法です。170年近く前に、ベートーベンの死を悲しんだファンが形見にこの偉大な作曲家の毛髪を切り取りロケットに入れて持っていたそうです。この耳の聞こえない作曲家は薬物を使用していたか、梅毒であったか、ヒ素中毒で死亡したか、ミネラル欠乏が健康に影響を及ぼしていたか、といったような疑問に対してこの毛髪が重要な答えを与えてくれるました。今日の高性能の分析法は、これらの疑問やその他の疑問に答えることができ、予想外に簡単に説明がつくことが多いんですね。ベートーベンの時代には、水銀製剤は梅毒の治療に用いられ、ヒ素は殺鼠薬として用いられていました。ヒ素は、精力や体力を増強するために極めて低用量で慎重に服用されていました。他の有毒物質、例えば鉛などは、鉛を含有した水から摂取され、気難しい性質で短気なベートーベンの神経障害や行動障害を引き起こしたようです。

何十年間も体内に蓄積している重金属と性格行動の関連を研究してきた研究者によると。水銀、鉛など有毒元素と多動の関連性を発表しています。この研究報告では、乱暴な行動をしがちな人では重金属曝露が多いということ、死刑囚監房囚人において有毒物質曝露の特異的なパターンとミネラル欠乏が認められるということを確認しています。また、毛髪中の銅とナトリウムの濃度は非常に高いが、亜鉛濃度は低いという特徴を有する「天才のパターン」を見出しています。このような毛髪ミネラルのパターンの人は非常に知能が高く、多少風変わりであることが多いということです。毛髪や爪を用いたミネラル分析は適切に利用されれば体内ミネラル濃度の妥当な検査であるということが実証されたわけで、「毛髪や爪は体内で起こっていることを綴った日記のようなものである」ともいえます。
毛髪分析の主な問題点の一つに、毛髪が外部環境の影響を受けやすいという点が挙げられます。大気、水、汗、シャンプー、染毛剤、その他の毛髪用剤による汚染が起こることがあることは覚えておく必要があります。


