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亜鉛について

このところの暖冬で、我が家の庭の桜の蕾が昨年よりも早く膨らみ始めました。本当に季節感がなくなってしまいましたね。カナダの精神医学のドクターが、「1年を通して四季があり、その季節感をかんじることができる民族は、そうでない民族に比べて情緒のコントロールがし易く、発想が豊かである」という報告をしているのを見たことがありますが、最近の日本の世相を考えると、まさにこの四季が徐々に失われつつあるかのうような様相ではないかと痛感します。

さて、今日は亜鉛についてです。
亜鉛は多くの酵素の核となり酵素の活動を左右する重要なミネラルで、細胞のDNAおよびRNAの合成にも深く関わるミネラルでもあります。亜鉛は肝臓、網膜、筋肉に比較的多く貯蔵されます。
亜鉛は成長、正常な細胞分裂、および糖を分解代謝するホルモンであるインシュリンの生産にとって重要なミネラルです。妊婦、癌患者、および火傷をおった患者の場合、極端な亜鉛不足になること、疲労、成長障害、月経不順、成熟障害などを引き起こすことなどが報告されています。また、亜鉛不足によって、男性の前立腺機能障害を引き起こしたり、尿路感染症を引き起こしやすくすることも報告されています。
また、欧米では亜鉛をセックスミネラルとして、性欲減退および性徴障害に深くかかわる研究報告もされていて、EDで悩む男性にバイアグラと亜鉛によるEDの改善効果を見たところ、6-12ヶ月の亜鉛摂取が副作用を伴なうバイアグラに比べ安全で有効であるとの報告もあります。

体内の亜鉛が不足する原因として考えられるのは、腎臓の機能障害のほか、消化吸収系の胃腸の機能障害、特に吸収がうまくされていないことによる栄養失調状態になることです。このほか習慣的飲酒によっても亜鉛不足は引き起こされます。

亜鉛不足による徴候としては、皮膚の炎症、下痢、食欲不振、脱毛、成長障害、極端な短気、ニキビ吹き出物、および細菌やウィルスへの容易感染が報告されています。

亜鉛の吸収は、主として小腸で行われますが、亜鉛が正常に働くためにはビタミンB6が欠かせません。昨日のマグネシウムに続いてここでもビタミンB6が活躍するんですよ。吸収された亜鉛は尿、および汗から体外へ排出されます。
年齢によって亜鉛の摂取量は異なりますが、1日あたり3-10 mgが望ましいとされています。
逆に亜鉛濃度が高すぎることによって、銅、鉄、リンの代謝バランスが崩れることがあります。

亜鉛が豊富に含まれる素材としては、ビール酵母、赤身肉、魚、豆、および卵。これに比べ穀類にはあまり亜鉛は含まれていないだけでなく、調理していない穀類やイースト菌を入れないで焼いたパンを頻繁に摂取することによって、亜鉛不足を引きおこす可能性もあります。

亜鉛が正常に働くためにはビタミンB6が不可欠ですので、亜鉛を摂取する際には必ずビタミンB6を同じに摂取することです。また、水銀などの有害金属が体内に多くなると亜鉛の吸収障害を引き起こすことが報告されています。
by nutmed | 2007-02-09 09:54