フッ素について

先週末はバイク仲間のおじさん達と伊豆の戸田(へた)に1泊のツーリングに行って英気を養ってきました。昨年10月から計画していたので何が何でもこの日だけは仕事を入れないようにして・・小春日和というにはかなり暖かな天気で、おかげでいい充電ができました。
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さて、今日はフッ素についてです。
フッ素といえば虫歯予防と思い出されるでしょう。
少し難しいですが、フッ化物の重要性は陰イオンを骨のリン酸カルシウム構造に組み込む生体の能力により生じ、結果として生じるフッ素リン灰石は、虫歯予防作用を持つわけです。
フッ化物はカルシウムとリン酸塩の代謝に直接影響を及ぼし、少量で骨粗鬆症を減少させると考えられていますが、いくつかの酵素、とりわけエノラーゼ(哺乳類の全身各組織に広く分布する解糖系酵素で、神経細胞、神経内分泌系細胞の腫瘍化にかかわる酵素)を抑制することが知られています。
ヒト体内には約2.6gのフッ素イオンが存在しますが、その96%は骨および歯に含まれています。この必須微量ミネラルはきわめてよく吸収され、摂取したうちの80%が吸収されます。フッ化物添加飲料水を介して摂取量が増加すると過剰症をきたす可能性があるといわれていて、水のフッ化物添加の必要性とこの微量元素の発癌作用の疑いは最近激しく議論されています。このため、水のフッ化物添加は多くの国で行われていません。
微量のフッ化物は歯のエナメル質を強化することが知られていて、歯磨きなどにも配合されていますね。これは細菌による齲食に対して抵抗力が強くなり齲食抵抗性の歯になるためです。
一般に、フッ化物の1日必要量は通常の食事で容易にまかなうことができます。魚類は主要な供給食品のひとつですが、最もフッ素が含まれる食材は紅茶で100gあたり85mg含まれています。
虫歯予防や骨粗鬆症予防には有用なフッ素ですが、過剰に摂取した場合には逆効果にもなるので、お子さんや高齢者では注意も必要ですね。
by nutmed | 2007-02-13 12:18