2007年 03月 08日
ビタミンKについて
さて、今日は久々にビタミンの話題で、ビタミンKについてです。
ビタミンKには少なくとも3つの種類があって、フィロキノン(ビタミンK1)、メノキノン(ビタミンK2)、ネメジオン(ビタミンK3)があります。サプリメントで使われるビタミンKのほとんどはビタミンK2(メノキノン)です。ビタミンK(フィロキノン)を含む食材にはブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、レタス、カブ、緑茶、牛肉肝臓、卵黄、全粒小麦粉、オートムギ、大豆、ジャガイモ、バター、チーズ、アスパラガス、トマトがあり、特にホウレンソウには多く含まれています。
ビタミンKは脂溶性ビタミンの1つで、広範囲の食物から摂取できるほか、腸内細菌によって合成されるビタミンでもあります。胆液、膵液から吸収され、食事から摂取した脂肪によって吸収が高められます。吸収されたビタミンKは、リンパ管を通して「カイロミクロン」という極微小な脂肪粒子によって体中へ運ばれます。ビタミンKは光と熱に安定していますが、酸、及び、アルカリに対しては不安定です。食物から得られるビタミンKの多くは、K1(フィロキノン)の形で、腸内細菌が合成するビタミンKはK2(メノキノン)の形で、そして、薬などで用いるために合成されるビタミンKはK3(ネメジオン)の形で存在し、ビタミンK3(ネメジオン)は体内に摂取された後、腸内細菌によってビタミンK2(メノキノン)に変換されます。
ビタミンKは、傷などによって出血した血液が固(凝固)まる際に必要不可欠なビタミンです。
血液を凝固させるときには「フィブリン」というたんぱく質が重要な役割を担っていますが、この「フィブリン」を生産する際に、「トロンビン」「プロトロンビン」というたんぱく質が必要になり、ビタミンKは「プロトロンビン」を合成する際には必要不可欠なビタミンになります。また、ビタミンKにはグルタミン酸の代謝、骨そしょう症、抗ガン作用があることもわかってきました。
最近、家庭で飼うペットも様々ですが、ウサギ、リス、ねずみなど多くのげっ歯類の動物が持つ毒性の中には、ビタミンKの活性を抑制させる物質が少なくないことから、これらの動物に噛まれた場合、血液が凝固しなくなり出血多量による死にいたることがあるので注意してください。
ビタミンKの働きには以下のようなものがあります。
①手術前および手術中の出血を予防
②出産時の出血を予防
③重度の火傷などにともなう出血を予防
④生理の際の出血過剰
⑤生理痛軽減
⑥体内pHのバランス調整
このほか、歯槽膿漏の改善には有効なビタミンで、1日あたり1mgを乳酸菌、カルシウムとともに摂取し、正しく歯のブラッシングを継続することで、歯槽膿漏の改善には有効です。
腸の働きを改善するために乳酸菌は有効であることは以前にも説明しましたが、ビタミンKを加えることで腸の働きの改善には有効ですね。
ビタミンKは腸内で乳酸菌によっても作られますが、乳酸菌に影響を与えるような薬剤(抗生物質、不整脈治療薬、抗炎症薬など)を処方されている場合にはビタミンKをサプリメントで補充することwお勧めします。


