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米国の代替医療について

いよいよ明日からゴールデンウィークのスタート。長い人では9連休なんてこともあるようですね。お出かけや旅行もいいですが、渋滞や人混みで不用意にストレスを受け、かえって仕事してるときよりもストレスの影響を受けてしまいがちな1週間になります。折角の休みですからイライラせず、穏やかな気持ちでリフレッシュしてきてくださいね!
私ですか?リフレッシュと言いたいところですが、締め切りの原稿を3本抱えているので、電話の繋がらない友人の山小屋に5日間こもります!

さて、代替医療について、米国の状況を少しお話したいと思います。
まず、「代替医療」という言葉については以前このブログでも書いたような気がしますが、私はこの「代替」という言葉が大嫌いなんです。代替というのは、何かの代わりという意味でして、医療分野で言えば、現在の「西洋医学」に対する代わり、つまり代替的な医療ということになります。
あたかも現代西洋医学が全てで、本流のような、そしてどこか傲慢な表現でもある代替という位置にあるのが、「代替医療」ということになるのですが、歴史を紐解けば今でこそ代替医療というカテゴリーに入る「民間伝承療法」「ハーブ、栄養、気、中医、ホメオパシー・・・」などなどは、西洋医学の発祥よりもさらに古いものばかりで、言ってみればかつての医療の本流を占めていたものばかりです。私は現代西洋医学を否定はしていませんが、その申し子のドクターから「代替医療・・」と言われると「先生の実践している医療はすばらしい。でも先生の学んできた医療は代替医療ですよね?」と必ず答えるようにしています。(笑)

さて、米国における代替統合医療(CAM:Contemporary use of alternative medicine)の現状ですが、2002年51州およびプエルトリコ、USバージン島の18歳以上の成人を対象に行われたアメリカ合衆国CDC(疾病管理センター)による医療市場調査報告によると、実に36%の人が何らかの形でCAMによる医療を受給し、2004年には62%までに急増しているという調査報告があります。この数字だけを捉え単純に日本と比較することは早急すぎる感がありますが、アメリカだけでなく、カナダ、イギリス、ドイツ、イタリア、オーストラリアといった先進諸国でもこの10年間でCAMへの期待と各国民の関与の伸びは著しいといえます。医療費規模においては、1997年の調査では約5兆円がCAMによる医療費として支払われていて、 このうち、約2兆円は指圧、カイロプラクティクスなどの物理的なCAMに支払われたもです。米国においてこの10年で急激に伸びた国民のCAMへのかかわりですが、興味を引く数字がここにあります。2004年、米国民全体の62%がCAMによって治療を受けていますが、そのうちの54.9%は、現代西洋医療とのコンビネーションがあってはじめてCAMによる治療効果があったと考えています。
コレを意味するものは、技術の進歩うあエビデンスに裏づけされることを強いられる西洋医学は確かに効果のある医療であっても、エビデンスや技術、数字だけでは解決できない、しかしながら確実に効果の歴史を築いてきた、これらの代替医療のカテゴリーと西洋医学との組み合わせによる医療が、確実な効果をあげつつあるということだ考えます。

次回は山ごもりから下山してきた5月5日あたりになるでしょうか・・・
by nutmed | 2007-04-27 13:00