アンモニアとアミノ酸

先日、九州在住の知人から面白い本を頂戴しました。戦国時代のハラノムシという本で、古記医学書「針聞書(ハリキキガキ)」を現代風にして説明したものです。なんでも戦国時代にはほとんどの病気は体内に住む「ムシ」によって起こるものだということです。非常に夢とユーモアがあって面白いのですが、かっては本当に信じられていたようですよ。
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1つ紹介しますね。
【腹痛の虫】(はらいたのむし)
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「棲息域」腎臓
「特徴」背は高く、腹は青い。目は鋭く、十字型に広がる大きな口で噛みつく。
「病状」常に腹痛を起こして、とりついた人を悩ませる。
「治療法」海人草(赤藻類のマクリを乾燥しや駆虫剤)を大量に内服すると下る。

なんともユーモアがあっていいですね。

さて、本題にはいりましょう。今日から数回にわけてアンモニアとアミノ酸についてお話します。
最近、栄養医学研究所にも「うつ病」の栄養相談カウンセリングに訪れる方が多くなってきました。また、慢性疲労性症候群、臭気過敏、不眠症も同様です。
以前にもブログに書きましたが、この1年ほど前から、米国に出張の度にアミノ酸療法を行ってるドクターについてアミノ酸療法についてに勉強を続けていいて、今年の1月から栄養カウンセリングに訪れる方にお願いし、主治医や提携クリニックで血中のアミノ酸分析を行っていただいています。
まだ、ケース数は16人と少ないのですが、16人の異なる症状を持った方のうち、12人に共通することがありました。そのキーワードが「アンモニア」です。
アンモニアは食べたたんぱく質が分解される工程で生産されたり、筋肉で合成されたり、腸内の大腸菌群などが生産したりするものですが、アンモニア脳症など、アンモニアは体内に長く蓄積するとあまりよろしくない物質であることはまちがいありません。
このアンモニアとアミノ酸、アミノ酸分析がどのようにかかわってくるのかは次回に・・・
by nutmed | 2007-05-24 15:59