2007年 07月 31日
液体とカプセルのビタミンの吸収について
ようやく関東も梅雨明け・・ですよね。 気象庁!「・・・思われます」などという曖昧な表現は勘弁してくださいよ!
さて、今日は少し長くなりますが、先日このブログでも話しました液体サプリメントについて話します。今日はビジュアルで見せる液体とカプセルのサプリメントの吸収能力の違いについて。
少し子どもじみた実験ですが理屈は理解してもらえると思います。
レモン果汁(pH2.0-2.2)とコーヒーフィルターを準備します。コップを2つ用意して中にそれぞれにレモン水を入れます。カプセルタイプのサプリメントと液体サプリメントを用意し計りでコップと一緒に計量しておきます。
カプセルを計量
液体サプリメントを計量
コップの黄色い液体はレモン果汁です
カプセルと液体サプリメントをそれぞれレモン果汁の入ったコップに入れます
10分後です
2時間後です
4時間後。一般的にはこのくらいの時間経過で胃酸によって消化の90%は終了します
コップの中身をコーヒーフィルターにかけます
ろ過後、カプセルのほうは7.8で開始前が8.6でしたから0.8の差ですね。(秤はオンス表示です)
一方液体サプリメントのほうは開始前が9.0で開始前が9.2なので差は0.2です。
フィルターに残った残渣はこれだけ異なります。カプセルのほうは粉がまだ残っています。
このコップに残った液体こそが胃の次の十二指腸小腸から始まる吸収工程に進む栄養素になるわけです。
カプセルのほうはレモン果汁による4時間分解(消化分解工程)で0.8もロスした反面、液体サプリメントのほうは0.2しかロスしていないことになり、消化工程によって液体サプリメントは97.8%が吸収され得るのに対し、カプセルは90.7%の吸収し得る状態に留まるということになります。
人間の体内はもっと複雑で病気や食事環境、ストレス、食材、薬の影響などなど、全ての人間の体内環境が同じではないので、必ずこのようになるということではありませんが、基本的にはこのようなプロセスをふんでいるということです。