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オーガニックについて一言・・

今日から9月1日、栄養医学研究所は今日から新年度です。先週初までの蒸し暑さが嘘のように昨日から涼しくなりましたね。太平洋高気圧の勢力も衰え、これからいよいよ本格的な台風シーズンです。そして今日は防災の日。今年は例年に無く中規模以上の地震が多いので、皆さん防災への感心が高いようですね。

さて、今日はオーガニックについて少し。
今週はいつになくオーガニック、有機の仕事に関わる方との面会が多かったので、私なりのオーガニックに対する考え方を少しだけ紹介します。
まず、オーガニック、有機栽培を経て市場に出てきた素材に対する考え方ですが、日本と欧米、特にアメリカと比べてると、日本には「オーガニック=100%安全」という見方考え方が多いように思えますが、アメリカでは「オーガニック=100%安全」という見方は日本ほど多くはないように思います。私自身もそうですが、確かに化学合成された肥料を使わず、農薬も使わないという点について言えば、一般的に市場流通している素材に比べて安心だとは思います。しかし、化学合成された肥料を使わず、農薬も使わないオーガニック野菜を作る田畑とそうではないNonオーガニック野菜を作る田畑の上空から降ってくる、そして地下に流れる水や存在する「物質」は同じということがあります。私は常々、オーガニック素材は「安心」だとは思っていますが、「安全」、少なくとも100%安全だとは思っていません。
次に、オーガニック野菜などの素材を摂る日本人の多くが、「一般の野菜に比べて栄養素が豊富」「味が違う。おいしい」という評価をしていますね。確かに私も時間をかけて土から造り、自然の摂理に沿って旬を経てきたオーガニックの野菜の「味」は、どこか懐かしい味、かつての人間が食べていた当たり前の野菜の味を感じます。しかし、栄養素についてここで少し考えてみてください。確かにオーガニックの土中には栄養、特にミネラルやアミノ酸、そしてそれらを野菜に吸収させる媒体となるバクテリアは豊富なので、収穫された野菜や果実には一般的なものに比べて栄養素は多く含まれていることは間違いありません。でも、以前からブログでも紹介しているように、人間の体内に必用な栄養素を得るためには、「消化分解・吸収」という工程を踏まなければならないということを忘れてはいけません。
ともすると「オーガニック=安全=豊富な栄養素=健康生活」という構図ができてしまっているような今の日本ですが、せっかく旬の恵みを継承したオーガニック素材であっても、それを食す人間の「消化分解・吸収」そしてその後に続く「代謝」という機能が正しく働くような環境になければ、オーガニックの恩恵を受けることは難しいということです。
私は決してオーガニックが意味の無いものだと言っているのではなく、オーガニックを選択する前に、じっくりと自分の体内環境を見つめなおし、何のためにオーガニック素材を摂るのかを考えていただきたいと言うことなんですね。
by nutmed | 2007-09-01 10:08