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レスベラトロールについて

暑さ寒さも彼岸まで・・・それにしてもこの3連休は残暑が厳しかったですね。それでも空は確実に秋の様相を見せていて、夕方になると秋の虫が去り行く夏を見送るように鳴いていました。

さて、今日は以前にもお話したレスベラトロールについてです。
この秋から本格的に国をあげてスタートするメタボリック予防に大きな期待がもてる自然の素材「フィトケミカル」の1つです。

レスベラトロール(Resveratrol)
レスベラトロールは植物がバクテリアやウィルスから身を守るために自らがつくりだしたアレキシンが主成分ですが、このアレキシンは人間の体内でも作られる成分で免疫に関るたんぱく質として現在は「補体」と呼ばれています。アメリカ、ドイツ、イタリアでもレスベラトロールに血中の中性脂肪とLDL-コレステロールを抑制する作用があることが確認されており、高脂血症や肥満、高血圧、糖尿病の予防に期待がもたれていますが、最近の研究では、うつ病や痴呆症などの神経に関る症状のほか、免疫機能にも有効に作用することがわかりはじめています。
レスベラトロールが含まれる植物には赤ブドウ、桑の実、ピーナッツ、大豆、蜜蝋があります。赤ブドウの中でもブルゴーニュ地方の赤ワイン種としても有名な「ピノ・ノワール」にはレスベラトロールが豊富に含まれています。
日本でも至るところに生育している「雑草」「山菜」の中にも豊富に含まれていることが確認されていて、イタドリ(Japanese Knotweed)にはレスベラトロールが豊富に含まれています。
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皆さんも道端でこんな草を見たことがあるでしょう? 別名「スカンポ」とも言います。茎を折るときにポンッと音がして舐めると酸っぱいことからきているそうです・・

レスベラトロールには2つの異性体(cis-とtrans-)がありますが、中性脂肪とLDL-コレステロールを抑制する作用など様々な薬理作用を持つのはtrans-異性体のほうです。
trans-異性体レスベラトロールについてはこの5年間で様々な薬効についての研究が発表されていますが、中でも2002年1月の国際分子医学会誌で発表された血小板凝集に関する研究報告では、赤ワインから抽出されたtrans-異性体レスベラトロールおよびケルセチンによって医薬品に近い血栓の予防が確認されています。このほか、炎症の抑制、細胞の老化抑制作用についても期待の持てる素材としての報告がされています。

秋の夜長、赤ワインを傾けながらメタボリック予防を・・なんて考えている方には、ワインよりもイタドリのオシタシ、最近日本でもでまわるようになった赤ブドウなんかをお勧めしますね。

参考文献
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by nutmed | 2007-09-18 15:27