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グルテンとカゼイン

最近、栄養医学研究所のカウンセリングで訪問される方の中に、お子さんのアレルギーで悩まれているお母さんやOLさんが増えています。多くの場合、提携しているクリニックを紹介してアレルギー検査(MAST法またはバイオエナジー)を行っていただくのですが、最近目立って多いのがグルテンとカゼインに対する耐性です。今日はグルテンとカゼインについてお話します。

グルテンは、小麦、大麦、ライムギ、及び、オートムギのような草食物に含まれる蛋白質です。カゼインは、母乳、牛乳、アイスクリーム、チーズ、及び、ヨーグルトなどの乳製品に含まれる同じく蛋白質です。
グルテンやカゼインは人間にも有用なたんぱく質ですが、年齢、吸収能力を考えて摂取しないと、逆効果にもなるたんぱく質で、これらの食物に含まれるグルテンとカゼインが幼児のアレルギーの原因および神経系統の働きに支障を来す可能性が示唆されはじめています。

牛乳のたんぱく質の80%を占めるカゼインは、母乳にも含まれるたんぱく質ですが、牛乳のカゼインに比べて極めが細かく、乳幼児の腸でも消化が可能なたんぱく質です。しかし、牛乳に含まれるカゼインは、人間の母乳に含まれるカゼインとは異種のたんぱく質で、分子も大きく、胃を4つも持つ子牛にとっては容易に分解できても、人間の乳幼児には分解が困難なたんぱく質です。したがって、乳幼児、少なくともカゼインを分解する酵素(トリプシン、キモトリプシン)が分泌できるようになる2歳ごろまでは、牛乳を与えるべきではないと考えます。

グルテンとカゼインは、腸でタンパク分子(2個以上のアミノ酸が結合したペプチドと呼ばれる分子)に分解され、最終的にアミノ酸に分解されます。
グルテンとカゼインが、腸でタンパク分子に分解されるとモルフィン(グリアジノモルフィン、カソモルフィン)と呼ばれる物質になります。このモルフィンは本来血液の中には存在しない物質で、これが腸の膜を通過して体内に吸収される可能性があります。特に、小腸の粘膜が破れてしまうようなLGS(リーキーガット症候群)の場合には確実に体内に吸収されることになります。
血液を通して体内に入ったモルフィンは、麻酔薬のモルヒネに似た作用を持つことが知られており、このモルフィンは脳膜を通過して脳内に入り、小児の脳、特に、言語や聴覚機能を司る側頭葉の働きに影響を与え、ADHDの引きがね、また、精神分裂症の原因になる可能性が報告されています。

また最近の食品にはグルテンやカゼインを添加物として使っているものも少なくないので注意してください。
by nutmed | 2007-10-31 18:00