低血糖症その2

週末の日曜日は姪の結婚式で新横浜まででかけてきました。兄には3人の娘がいて長女の7月に続いて今年2回目の結婚式でした。若いカップルが結婚式は昔の自分たち夫婦の式を想像させてくれました。それにしても若いカップルが結ばれる姿を見て元気と勇気をもらいます。

さて、今日は低血糖症の2回目です。
3、高繊維質の摂取
一般に繊維質は消化ができない、または消化がし難い物質です。不溶性繊維質(小麦胚芽など)は水には溶けずに腸を通過し便に混ざったまま排泄されますが、可溶性繊維質(穀類、豆類、リンゴのペクチンなど)は水に溶けジェル状になります。この可溶性繊維質は胃の空腹感を抑制するだけでなく、グルコースへの変換を抑える作用があります。
したがって、低血糖症状の場合の食材として可溶性繊維質を食事に積極的に取り入れることによってグルコースの変換を抑えることができます。
果物を選ぶときには、極力生の素材を選択してください。缶詰やジュースの場合には加工工程によっては砂糖を添加されていたり、繊維質が破壊されていることが少なくないからです。
4、少ない量を数回に分けて食べることのメリット
我々の体はSSCHであるキャンディに含まれているグルコースとCCHである全粒小麦や豆類に含まれているグルコースの違いを見分ける能力はありません。
低血糖症状の食事で留意しなければならないことは、本人や家族が血液中を流れるグルコースの量と時間を意識してコントロールすることにあります。
低血糖症の方の中には、血糖値が急激に上がり急激に下がることによる様々な症状を恐れ、食事を抜いてしまう方が少なくありませんが、これは逆効果であることがあります。特に反応性低血糖症の方には得策であるとはいえません。
血糖値の急激な上昇下降をコントロールするために、可能な限り少ない食事量を1日に数回にわけて食べることを心がけてください。起床後に1回、昼前に1回、午後3時前後に1回、午後7時前後に1回、就寝前に1回(我慢できない場合)と数回にわけてCCH、高たんぱく質、可溶性繊維質を中心とした食事を少しづつ食べるといいでしょう。
5、脂肪分について
牛乳、チーズ、脂身肉については極力少なくしてください。
選択する場合には赤身肉、卵、オイルについてはオリーブオイル、フラックスオイルがお勧めです。
6、甘味料について
ソルビトール(添加物として配合されている)、サッカリン、アスパルテーム(Equalやニュートラスィートなど)は、糖分が含まれない甘味料として低血糖症の方に勧められることがありますが、血糖の上昇はありませんが、組織の損傷、神経および味覚障害、アレルギー症状の増長などの可能性があるので、甘味料としてはあまりお勧めはできません。
甘味料としては、ブタクサ、ゴボウ、ヒマワリ、ベニバナ、アザミ、タンポポ、ヨモギ、カモミール、フキなどのキク科植物にアレルギーを持っていない場合にはステビアをお勧めします。ステビアには血糖を抑制する作用もあります。
by nutmed | 2007-11-12 08:59